Googleの2023年11月セキュリティパッチのリリースノートには、マルチユーザーのバグ修正について言及されていることがわかりました。Android Policeが伝えています。
このアップデートは来週中にすべてのPixel ユーザーに展開される予定とのこと。
マルチユーザーで利用しているPixelをAndroid 14に更新すると、様々なエラーや不具合に見舞われ、終わらない再起動や初期化を強いられるという、極めて深刻なもの。
この不具合に遭遇すると、あらゆる場面でストレージ不足などの様々なエラーメッセージが大量に表示されるため、ユーザーからは「まるでランサムウェア/マルウェアのようだ」と形容されています。
Mishaal Rahman氏によれば、この問題はPixelがデータパーティションに使用するF2FSファイルシステムのバグが原因で発生。このバグはPixel 6/7シリーズで使用されているLinux 5.10ベースのカーネルで起きているとのこと。
セカンダリユーザーが削除され、ファイルシステムがF2FSである時に発生するxattrエントリの破損が引き金に。Googleの修正パッチでは、データパーティションのマウント時にファイルシステム整合性チェックを実行するようになっているそうです。11月のセキュリティパッチをインストールした後、影響を受けるPixelの起動にやたら時間がかかるのもこのためだとのこと。
なにはともあれ、致命的な不具合が修正に向かっているのは喜ばしいことですが、Googleのアップデートのテストは今後もう少し努力して欲しいものです。
Did some digging after Google released the source code for the Pixel’s November 2023 update, and it seems that the multi-user bug that caused some users to lose access to their data is due to a bug in F2FS, the file system Google uses for the Pixel’s data partition.
I don’t have… pic.twitter.com/3V4fwB0zi7
— Mishaal Rahman (@MishaalRahman) November 7, 2023