米Qualcommは、衛星SOS通信機能をAndroidに提供する計画を撤回したようです。CNBCが伝えました。
「Snapdragon Satellite」と呼ばれる新しい試みは、衛星通信会社イリジウムと提携して2023年1月に発表。しかしイリジウムによれば、Qualcommはこの提携を終了したとのこと。
イリジウムは既に開発と実証には成功していたといいます。
AppleはiPhoneの衛星SOS機能を提供しています。Snapdragon Satelliteはこれに対抗する位置付けでした。Appleは現在無料で提供中ですが、来年は利用者への課金を行う予定です。
なぜ日の目を見る前に終わってしまったのか?The Vergeは、イリジウム衛星への使用料支払いが必要であり、Qualcommが管理するサービスを提供することにスマートフォンメーカーが好ましくないと考えた可能性を挙げています。
QualcommはCNBCに対し、衛星接続への標準ベースのソリューションについては引き続きイリジウムと協力すると回答したとのこと。
Googleは8月にAndroidに緊急衛星サービスのサポートを組み込んでおり、メーカーがこうした衛星通信機能を実装することが流行る可能性自体はまだありそうです。