2023年初頭、大々的に登場したVRデバイスPlayStation VR2(PSVR2)ですが、ソニーの「主軸」はすでに、別に移りつつあるようです。
海外経済誌バロンズは先日、SIEのマーケティングやセールスなどを統括するEric Lempel氏にインタビューを実施。そこで、PSVR2に関する発言が飛び出した形です。
Lempel氏は、VRがイノベーションの「助け」になるカテゴリーであると明言。一方、同領域は黎明期として以下のように述べました。
VRカテゴリーは我々にとって重要です。~(中略)~しかし、我々にとっては黎明期のビジネスであり、その一翼を担いたいとは思いますが今シーズンの「中心」ではありません。我々にとって(現在の)中心はPlayStation 5です。
PSVR2は、初代PSVRと比較して大幅な解像度の向上やパススルーの高品質化(ただし白黒映像)を実現。
またヘッドセット本体には振動機能(!)を搭載しており、一部ゲームでは場面に応じて振動することで没入感を向上します。
ソニーによると、同デバイスの売り上げはリリースから約6週間後の時点で60万台とのこと。しかし11月現在の累計販売台数は不明。
順調なら大々的に販売台数を公表するはずなので……ちょっと心配。Lempel氏の発言も、その辺を裏付ける印象です。
PSVR2の残念なポイントは、ローンチ時に登場した数作品(Horizon Call of the Mountainなど)を除くと、独占作品がほぼ無い点です。
メタ社が、積極的に自社開発(スタジオ買収含む)を行うのと比べると対照的ですね。
SIE、様々な自社タイトルを持ってますし、その辺の作品を使ってVRゲームの展開を頑張ってほしいところです。