家電をスマートホーム化できるリモコンデバイス「Nature Remo(ネイチャーリモ)」の最新モデル、「Nature Remo 3」を購入しました。レビューします。
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開封
内容物はNature Remo 3本体、電源用のmicroUSBケーブル(プラグ一体型)、説明書の3つのみです。
左から初代Nature Remo、Nature Remo 3、Nature Remo nanoで比較です。初代は2018年頃に購入しており、すでに6年選手。
なぜ買った?
今までエアコンの制御を初代Nature Remoで行っていましたが、ある日突然うんともすんとも言わなくなりました。SwitchBotのハブ2で代用を行っていましたが、そんなときにNatureから「セサミの制御に対応しました」とリリース。スマートリモコンはこれ以上いらないけれどセサミの制御はめっちゃ気になる〜と思い、購入しました。
電源を再設置するのは面倒なので初代で利用していたmicroUSBケーブルを再利用しようとしたところ動作せず。まさか……?と思いRemo 3に付属していた電源を初代Nature Remoに接続すると問題なく動作。まさか電源ケーブル側がお亡くなりになっていたとは思いませんでした。そのため筆者の手元には3台のNature Remoが揃いました、というわけです。「いいんだ、俺はセサミを制御するためにRemo 3を買ったんだ」と自分に言い聞かせました。
初期設定
とりあえず初期設定を行っていきます。Nature Remoアプリから追加→デバイスの項目にある新しいRemoを追加するから行います。
Remoシリーズから今回購入したNature Remo 3を選択します。あとは指示どおりに2.4GHzのWi-Fiに接続し、ファームウェアアップデートを行えば完了です。非常にシンプルです。
赤外線学習機能
エアコンや照明などの赤外線学習機能を紹介します。コントロールのプラスボタンから新しい家電を追加をタップ。
追加したい家電を選択します。今回はエアコンを追加しました。
あとはRemo 3本体に向けてリモコンのボタンを押せば自動で検出してくれます。
今回はPanasonic製のエアコンとしっかり認識してくれました。画面のボタンを押して実際のエアコンが動作すればOK。動きますをタップすれば追加完了です。難しい作業は一切ありません。楽ちんです。
最初の画面で追加したエアコンをタップします。するとエアコンの動作状況が確認できます。上部に表示されている温度と湿度はRemo 3自体に搭載された温度・湿度センサーの情報です。
中央の設定温度に表示されているのがエアコンの設定温度です。モードや風量も下の項目からタップするだけで変更可能です。
またNature Remoはダイキンとの協業により、ダイキン製エアコンを設定すると、一部のエアコンに搭載された機能も制御可能になります。
今回のアップデートにより対応したダイキン製エアコンの固有機能は下記の6つとなります。
・おやすみ運転
・起床時間をもとにした温度の自動調節(ハイグレードモデル)
・風量風向の自動調節(スタンダードモデル)
・自動内部クリーン
・加湿暖房
・除湿 (除湿冷房)
・パワフル運転
・高温風モード
これはダイキン製のエアコンが欲しくなってしまいますね。
SESAME 5/SESAME bot
赤外線学習と同様に新しい家電を追加からSESAME 5の場合はスマートロック、SESAME botの場合は指ロボットをタップ。
今回はSESAME botで進めていきます。QRコードを取得するように促されます。
セサミアプリを開き、このセサミの鍵をシェアをタップし、オーナー鍵またはマネジャー鍵を選択します。次の画面で表示されるQRコードを保存します。
Natureアプリに戻ります。QRコードを読み込むから先程保存したQRコード画像を読み込ませます。注意点としてこの読み込ませるときにRemo本体と紐付けるセサミが近距離にある必要があります。筆者の体感では5m前後が登録・動作する範囲かと思います。
読み込み、近くに見つかると登録するデバイスが表示されます。問題なければ次の画面で名前を入力し完了します。これで登録は完了です。
登録が完了すると以下のようにコントロールの画面に表示されます。筆者はセサミbotを2台、SESAME 5を2台登録しました。
Google Assistant
Nature Remoアプリで初期設定が済んでいれば簡単です。Google Homeアプリを開いてデバイスの追加から「Work with Google Home」を選択して「Nature Remo」で検索。
表示されるNature Remo Smart HomeをタップしてNature Remoアカウントでログインするだけで完了です。
これでNature Remoに紐づけたデバイスをGoogle Assistantから呼び出すことができます。
肝心のSESAMEは……?というとこのように表示されます。以下はSESAME botの例です。オンオフでスイッチを切り替えるように操作できるように見えますが……何度押しても待っても動作せず。
デバイス情報を確認するとNature Remoからリンクされたスイッチデバイスということは確認できますので、間違いなくSESAME botです。またSESAME 5は表示すらされないので、これは今後のアップデートに期待ですね。
Amazon Alexa
AlexaもGoogleと同様にNature Remoアプリで初期設定が終わったあとにAlexaアプリを立ち上げてデバイスを追加をタップ。
Nature Remoで検索すると表示されるNature Remo ハブを選択し、ログインするだけで完了です。AlexaアプリのデバイスにNature Remoで登録したデバイスが表示されていれば使用できます。
AlexaアプリからのSESAME botはワンタップ式の操作です。Alexaからの操作はしっかり行えました。
デバイス情報を確認するとSESAME bot – Nature Remoと表示されています。なんだか違和感ありますね。
残念なところ
エアコン操作や照明などの赤外線学習機能はもはや言うまでもなく十分に機能してくれます。
しかし、新しい売りのセサミシリーズとの連携はやや期待外れ。特筆するべきなのがレスポンスの悪さです。Nature Remoアプリからの制御を行うと体感で10秒くらい待たされる感じがあります。
Nature Remo 3ならではの人感センサーと組み合わせて廊下の電気や玄関の電気をオンオフするオートメーションもレスポンスが良ければ非常に快適ですが、10秒ほどかかるので非常にもったいないと感じました。
総評
赤外線登録できるスマートリモコンとしてはもはや言うまでもなく完成されています。が、Matter対応の新型が待ち遠しいところでもあります。
SwitchBotのハブ2はすでに温度湿度照度計搭載のスマートリモコンとしてMatterに対応しておりますが、Nature Remo 3はそれらに加えて人感センサーを搭載しているところが大きいポイント。
このセンサーを活かせるアイデアがあれば絶対Nature Remo 3を選ぶべきです。
逆に人感センサーが要らないのであれば下位モデルのNature Remo mini 2や競合のSwitchBotハブ2でも問題ないかと思います。
ただ期待のセサミとの連携はいまひとつ。しかしセサミを販売するCANDY HOUSEもWi-Fiモジュールが一向に再入荷されないので、とりあえず遠隔でセサミを操作できれば良い、という人は導入する価値はあります。
Nature スマートリモコン Nature Remo 3 ネイチャーリモ Remo-1W3 Alexa/Google Home/Siri対応