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スマートロック「SESAME5」「SESAMEタッチ」レビュー

 スマートロックで有名なCANDY HOUSEより新製品、SESAME5とSESAMEタッチが登場しました。今回、初回出荷分を購入したのでレビューしていきます。

何の会社?

 CANDY HOUSEは台湾の会社で、主に後付けのスマートロックを販売している会社です。主力商品として販売しているSESAMEシリーズはシンプルな外観と簡単な設定で使えるとKickstarterやMakuakeで大ヒット。また、対応していない鍵でもメーカーへ写真を送るだけで対応部品を作成して配送してくれるサポートの対応が高評価。それでいて非常に安価なのが話題です。

 以前すまほん!!でもSESAME mini(2代目)SESAME 3を紹介しており、SESAME miniから数えればもう4年以上使用しています。今回はその5代目のSESAME5をレビューします。

SESAME5

 SESAME5を開封していきます。内容物はSESAME5本体と延長用のステー、ネジ、プラスドライバー、予備の両面テープと一式揃っています。別途ドライバーを用意しなくて済むので非常に助かります。

 延長用のステーは本体のこの部分に取り付けることによって鍵にしっかりフィットさせることができます。高さも数mm単位で調節できるので貼り付ける前にしっかり定めておきましょう。

 鍵部分に装着する部分も付属のプラスドライバーを使用することで細かい微調整が可能になっています。ここをしっかり決めておくことでSESAMEのモーターへの負荷を最小限にすることができます。

 初期設定はセサミのアプリを使用します。App Storeでは2種類公開されていますが、こちらのカラフルなアイコンの方をインストールしてください。旧モデルを使用しており、既にアプリがインストールされている方は必ずアップデートを行ってから追加する作業を行ってください。

 上部に電池が入っており、絶縁テープがあるので抜きます。するとペアリングモードへ移行するのでスマホから新規デバイスを追加をタップ。

余談ですが過去モデルではPanasonic製の電池でした。ここはコストカット重視でしょうか

 すると自動で近くにあるSESAME5を検出するので選択。

 一旦動作を確認するために適当な位置で鍵位置をセットしてください。先に貼り付けてしまうと初期不良があった際に剥がす作業が発生します。

 無事動作が確認できれば早速ドアに取り付けていきます。貼り付けに使用しているテープは3M製で非常に安心。筆者もSESAME mini、SESAME 3と使用していますが外れたことはありません。

 貼り付けが完了したら鍵位置の設定をします。問題なく動作が確認できれば設定完了です。

 旧モデルのSESAME 4と見てわかる違いとしては筐体が薄くなったことと対応する鍵の種類が増えたこと。しかし見えないところとしては、Matter対応予定、Bluetooth API公開予定とワクワクする機能がアップデートで搭載予定です。

 そして何より価格が旧モデルより更に安く。3,980円と驚きの安さ。すごくないですか?桁間違ってませんよ?3千980円です。

SESAMEタッチ

 続いてこちらを開封していきます。これは一体なんなのかというと、SESAME5に連携することで、ICカードや指紋認証でSESAMEを解錠することができるデバイスです。開封していきます。

 内容物はSESAMEタッチ本体と予備の両面テープのみ。

 初期設定にはSESAME 5と同様にセサミアプリを使います。背面のネジを取り、力技で蓋を引き抜きます。IP65の防水防塵使用なのでかなり固めに蓋が作られています。蓋をあけると電池の絶縁テープがあるので外します。

 そして必ず蓋を外した状態で初期設定を済ませてください。これはマストです。詳しくは後述します。

 電源が入るとセサミアプリから検出できるようになるので、新規デバイスを追加でSESAMEタッチを追加します。

 追加するとSESAMEタッチの設定項目にセサミを追加とあるので、制御するセサミを追加します。ここに2台のセサミを追加すると上下で鍵がある家は同時に解錠することが可能になります。

 追加した後、ICカードの管理で解錠するICカードを登録することができます。登録できる枚数は最大100枚。もちろんSuicaやPASMO、クレジットカードなどFeliCaやMIFARE、NFCで反応するカードは登録できますし、iPhoneやApple Watchなどのデバイスでも登録可能です。

 登録作業は非常にスムーズで、ためしにiPhoneを登録してみたところ、Suicaを呼び出す必要もなくかざすだけで登録完了。

 指紋認証はどうか。指紋認証もiPhoneのTouch ID(第2世代)のように爆速、というわけではないが第1世代と同等レベルの速度はありそうな快適さ。とはいえICカード認証が爆速なのでICカードを使うほうが多そうです。

 登録作業が終われば解錠テストを行います。ここからが鬼門でした。そう、反応しないのです。電池を抜いて再起動をしても、リセットを行って再登録を行っても反応しない。どうしたものかと2回ほどリセットを行っていたら動きました。一体何が原因なのやら……。

 そして正常に動作する様子がこちら。動画だと分かりづらいですが上部に取り付けているのがSESAME5。下部に取り付けているのがSESAME 3です。タッチにApple Watchをかざしてからのレスポンスは5が圧倒的に早いです。3ではワンテンポ遅れる印象です。が、許容範囲。問題なく使える速さかと思います。

 カードや指紋認証で解錠はできる。では施錠は?オートロックか別売りのセンサー併用のみ?と発売直後にユーザーからの声があがり、それに反応した公式。なんと発売までに「登録してない指以外が触れると施錠する」仕組みを実装!適当な手のひらや拳でも登録していない指以外が触れると施錠してくれるのです。

 このSESAMEタッチですが非常に賢く、筆者のように2つ鍵がある場合にどちらか片方が解錠or施錠されていたらどうなるか。認証できるICカードや指紋であれば解錠。それ以外であれば施錠するように賢く作られています。便利ですね。

ここがダメ

 初期設定で詰むユーザーが多いです。筆者も初期設定しながらナンジャコレ!?と思い、Twitterで検索をかけると詰んでる人や公式に返答を求める人など多くの人が困っているよう。

 おそらく詰む要因として説明書がシンプルすぎるということ。

 筆者もなにかコツか要因があるのか?と説明書を読んでみましたが、説明書がグローバル。言葉が書いてないのです。しかもトラブルシューティングは公式に連絡してね、というなんと優しいというか、雑というか。そのためユーザー同士でどうすれば解決するのか、議論が起きている状態です。

 現在は公式も対応し、修正版のソフトウェアやアプリの修正が頻繁に行われています。アーリーアダプターならではの楽しみですね。ポジティブにいきましょう。

総評

  多少のトラブルに目を瞑ることができるのであれば買い。将来的にはMatterに対応するのも非常に楽しみなデバイス。対応していない鍵であれば公式が対応した型を製作してくれるのも非常にポイントが高い。

 先述した通り、筆者も初期設定で一度詰みましたが、設定が完了した以降トラブルなく使えています。動かない・反応が悪いということもなく非常に快適。Apple Watchをかざすだけで2つの鍵が同時に開くのは非常に便利ですね。

 また、アップデートによる機能追加も非常に期待できるデバイスです。特にMatter対応は昨今のIoTにおいてマストと言っても過言ではないポイントです。

 購入はCandyHouseのページから。支払いにはGoogle PayやAmazon Payが使えるので非常に楽です。

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