Samsung Displayは、ラスベガスで開催されているテクノロジーの見本市、CES 2024において、新しい折りたたみスマートフォンのコンセプトモデル「Flex In & Out Flip」を公開しました。
「Flex In & Out Flex」は、6.7インチの有機ELディスプレイを搭載した、Galaxy Z Flipのような縦折り型スマートフォンのコンセプトモデル。その名の通り、画面を内側に折り畳めるだけでなく、外側にも折りたたむ、いわゆる逆パカが可能なディスプレイを搭載しています。
折りたたんだ際にカメラへ干渉することを防ぐため、ディスプレイの下半分は従来より短く設計されています。外折りができるようになることにより、カバーディスプレイを搭載する必要がなくなるため、薄型化や軽量化が期待できるとのこと。折り畳んだ際に、従来の端末より大きなディスプレイを使用できるのもポイントです。
ただし、気になるのは耐久性。歴代Galaxy Flipシリーズは、爪で引っ掻くと跡がつくほど、耐久性に不安の残るディスプレイを搭載していました。今回の「Flex In & Out Flip」は、外側に折り畳んだ状態では常にディスプレイが剥き出しになります。同社は、-20℃から60℃まで過酷な環境下での折り畳みや、画面の上にバスケットボールを落とすなどの耐久試験を行なっているとのこと。
このほか、Samsung Displayの展示スペースには、Galaxy Note Edgeを彷彿とさせる、画面上部に湾曲した表示領域を搭載した「Flex Liple」など、数多くのディスプレイが展示されています。
なお、これはあくまでコンセプトモデルであり、実際に製品化されるとは限らない点に注意が必要です。