Apple情報を扱う海外のYouTubeチャンネル「AppleTrack」は2月3日(現地時間)、「Apple Vision Pro」の使用感や強度テストに関する動画を公開しました。
「Apple Vision Pro DURABILITY Test! Worth $3500?」と題するこの動画では、 Vision Proを装着して複数の強度テストを実施。厳密なテストではなく、あくまで参考程度の情報ではありますが、Vision Proの意外な弱点も判明しています。
パススルー利用時は障害物への接近通知が出ない
Vision Proは外部の景色をディスプレイ上に映す「パススルー」と、別の画像で外部の景色を隠す「イマーシブビュー」という2つの表示モードが用意されています。
このうちパススルーモードでは、ユーザーが壁やドアなどの障害物へ接近しても接近通知が出ないため、そのまま進んでしまい、衝突する場合があるとのこと。パススルーで周囲の景色が見えていても、Vision Proは一般的なメガネより厚みがあるため、正確な距離感が掴みづらいようです。
一方、イマーシブビューでは障害物を検知して、ユーザーに通知する機能を利用可能です。
表面ガラスの強度は思いのほか強い
この製品の代名詞といえば、水中メガネを思わせる表面の湾曲ガラス。動画内でもVision Proを付けたまま壁にぶつけたり、Vision Proを高い位置から床に落とすといった方法で、ガラス面の強度をテストしています。
実験の結果わかったのは、Vision Proのガラス面はかなり頑丈に作られているということ。ガラスを割るには高い所から硬い床へ何度も落下させるなど、かなり強い衝撃を与える必要があります。
少なくとも、装着したまま壁にぶつかるなど、日常使いで起こり得る多少の衝撃には問題なく耐えられると考えてよさそうです。
なお、ガラスには飛散防止加工がなされており、飛び散る破片も少ない様子。顔に装着するデバイスであることを考えると、ユーザーとしては嬉しいポイントですね。
ライトカバーが簡単に外れてしまう
Vision Proには周囲の光が目に入らないよう、本体に筒状の「ライトカバー」が装着されています。
ライトカバーとVision Pro本体は磁力を使い接続しているのですが、問題はその磁力がやや弱いこと。動画内でも、ライトカバー部分を掴んでVision Proを持ち上げた際、接続が外れ本体側が落下する様子が紹介されています。
Vision Proの頑丈さを考えると、実際の利用シーンではあまり問題にならないレベルの欠点とはいえ、気になることは確か。今後、Vision Proの購入を考えている方は、頭に入れておいた方が良いでしょう。