シャープは新製品発表会を開催。「AQUOS R9」および「AQUOS wish4」を正式発表しました。
しかしAQUOS R9はあくまで、「効率型ハイエンド」AQUOS R8の後継機であって、SoCもSnapdragon 8シリーズではなくSnapgragon 7+ Gen3搭載。最強のカメラハイエンドシリーズAQUOS R8 proの後継機ではありません。
そもそもAQUOS R8 proこそがAQUOS Rシリーズの実質的に正統な後継者です。なぜなら、Leicaとの提携とソニーのデジカメ用1型撮像素子の搭載を果たしたのがAQUOS R6で、後継機のR7も同様の路線だったからです。価格が高騰したAQUOS R8 proの下に新設された、値段控えめの新路線のハイエンドモデルがAQUOS R8でした。
となると、AQUOS R9 proが出なかった以上、AQUOS Rシリーズで最も期待されるモデルが不存在ということに。
発表会の質疑応答でも、記者から「なぜproがないのか」という質問がありました。
これに対する回答は「proはやめていないです。今回の発表にはないということでご理解いただければ」(通信事業本部パーソナル通信事業部中江優晃事業部長)との回答でした。
さらに「為替を含めたいろんな経済状況を見ながら、お客さんに買って喜んでいただける金額を総合的に考える必要があると思いますし、タイミングというものもあるので、しっかりよく考えてから出していきたいと思います。『proはないのか』と皆さんが言っていただけたら出てくるかもしれない」(通信事業本部小林繁本部長)と、今期proが出ない背景を匂わせました。
AQUOS R9自体は既存利用者の不満点を掬い上げつつ価格も抑えた良いモデルとなりそうですが、やはり究極のカメラモデルの不存在は残念。是非ともproモデルを何らかの形で出して欲しいところです。