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「Blackview Hero 10」レビュー!自称「世界最安」折りたたみスマホの実力は?

 先日発表された「Blackview Hero 10」をメーカーから製品提供頂き、レビューします。

 Blackview Hero 10 は”世界最安の折り畳みスマートフォン”をコンセプトに作られたそうです。縦折りタイプのスマートフォンで、折りたたむと円形のディスプレイがあります。なお、今回ご提供いただいた製品はロシア版であり、国内に発送されるモデルとは若干仕様が異なる可能性があります。

外観

 まずは本体の外観。ボディにはアルミ合金フレームとビーガンレザーが採用されており、廉価機ながら高級感を感じる見た目となっています。ただ、少し使った感覚ではかなり汚れやすそうなので、対策は必要そう。

 本体は少し角ばった見た目で、折りたたみ部には「Blackview」のロゴが。ここの部分の刻印に特に高級感を感じます。

 技適情報や端末情報などが記されたシールが本体背面下部に貼られており、本体内の認証情報では技適マークを確認できませんでした。そのため、本体背面下部のシールをはがすと電波法違法になる可能性がある点には注意が必要です。

 カメラは2眼仕様。カメラ部分と外側ディスプレイで直線部が伸びたDのような形になっており、デザイン性もかなりいい感じ。外側ディスプレイは円形になっています。指紋認証は側面に。他社機と同様の位置ですが、閉まった状態でも開いた状態でも使いやすい位置です。

使い勝手

 本体の機能を確認して行きましょう。まずは縦型折り畳みスマホの特徴である小型の外画面。D型の切りかけに対して円形のディスプレイがある感じ。タップするとデジタル時計が表示できます。

 文字盤も設定することができます。かなりの種類が用意されており、高級感あるデザインのものも。

 しかしながら、円形の外画面は使える機能がかなり限られています。まず、ロックを解除しないとただのデジタル時計にしかならないのはマイナスポイント。せっかくの文字盤も本体のロックを解除しないと表示できません。

 そして、ロックを解除しても使える機能は通知の確認、音楽再生のコントロール、歩数記録の確認、天気の確認、そして自撮り撮影だけ。通知機能も通知が来た際に画面に表示されるわけではなく、自分から確認しないと見れません。外側ディスプレイを有効活用できるような機能はかなり少なく感じました。

 OSはBlackviewシリーズ独自のDokeOS 4.0。ベースはかなり素のAndroidに近いですが、オリジナルのアプリやモードが多数あったり、iOSっぽい機能もあったりと、操作感以外の部分でのカスタムが多く見受けられます。

 音楽再生時や通話時にはダイナミックアイランドのような機能が。通知アイコンに被ったりとポンコツ感はありますが、タップでポップアップが表示され操作できる点は本家さながら。アニメーションもそれなりにしっかりしています。

 カメラ

 カメラはメインカメラに1億800万画素のセンサーを搭載。通常時はピクセルビニングやズーム時のクロップ用として使っているようです。

 かなりくっきりとした仕上がりの印象。拡大しても細かい文字が読めます。

 しかしながら、夜景撮影は苦手のよう。かなり白黒に近い仕上がりとなりました。ナイトモードもありますが、標準モードと仕上がりが変わらない印象です。どちらで撮影してもノイズがかなり乗っており、黒つぶれも多い印象。

 料理に関しては時々色味が強すぎる印象のある写真もありました。

  

スペック

 SoCにはMediatekのHelio G99を搭載。そこまで性能の高いSoCではないため、ゲームなどの性能には期待できません。試しにベンチマークを回してみましたが、かなり低い結果となりました。

  • AnTuTu Benchmark : 42万1445点
  • Geekbench 6 Single-Core :720
  • Geekbench 6 Multi-Core :1893
  • 3DMark Wild Life Score:1251 Average FPS:7.49
  • 3DMark Wild Life Extreme Score: 348  Average FPS:2.09 

 スピーカーは上下についており、本体上部のスピーカーも通話用のものと共用ではありません。しかしながら、音の質感としては少し安っぽい感じ。抜け感の強いサウンドで、かなり乾いた音に聞こえます。

 ケースも付属しています。追加で購入せずともケースが使えます。

世界最安の折り畳みスマホ!!

 ”世界最安の折り畳みスマホ”を自称するBlackview Hero 10はAliexplessで購入できます。記事執筆時点では日本円で7万4840円です。

 円安の影響からLibero Flipなどの国内販路に投入される価格には及びませんが、廉価版折り畳み機種市場がさらに賑わいそうです。

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