サムスンが「Galaxy Z Fold6 Ultra」の発売を再検討しているという噂が浮上しています。WinFutureが伝えました。
当初は通常版のGalaxy Z Fold6と同時期に発売予定だったこのモデルですが、一時は計画が中止されたとも言われていました。
業界関係者によると、サムスンは競合他社の動向を受けて、この「Ultra」モデルの発売を再び検討し始めたとのことです。特に、中国のHonorが近々発売予定の薄型折りたたみスマートフォン「Magic V3」が、サムスン社内に危機感をもたらしているようです。
Honor Magic V3は、折りたたみディスプレイを搭載しながらも、通常のスマートフォンとほぼ変わらない薄さを実現すると言われています。サムスンはこれに対抗するため、より大きなディスプレイと薄型デザインを特徴とする「Ultra」モデルの投入を検討しているのかもしれません。
しかし、「Ultra」モデルの発売については社内でも意見が分かれているようです。当初は韓国国内限定での発売が予定されていましたが、現在は発売の是非そのものが議論されているとのことです。
背景には、折りたたみスマートフォン市場におけるサムスンのシェア低下があります。かつては市場をリードしていたサムスンですが、最近では中国メーカーの台頭により、世界シェアでHuaweiに首位の座を明け渡しています。Vivo、Honor、Motorola、Oppo/OnePlus、Googleなども魅力的な製品を次々と投入し、サムスンの牙城を崩しつつあります。
サムスンが「Ultra」モデルを復活させるかどうかは不明ですが、厳しさを増す競争環境の中で、同社がどのような戦略を取るのか注目が集まっています。