そんな偽物iPhoneみたいな……。
中国発祥でありながら現地事情に寄り添うことによってアフリカで大きなシェアを獲得している伝音、そのサブブランドの一つであるitelは、エントリークラススマートフォン「S25 Ultra」を発表しました。その名前から分かるように、Galaxy S Ultraモデルのパチモンのような端末です。
itel S25 Ultraの魅力は「前衛的な美的概念」とのことですが、ここ3世代ぐらい全くデザインが変わっていないGalaxy S Ultraシリーズをパクりながらこれを名乗るのは、体を張ったお笑いなのでしょうか……?
画面サイズは6.78インチと比較的大柄で、有機ELディスプレイを採用。120Hzリフレッシュレートに対応し、解像度はFHD+と抑えるべきポイントは抑えていますが、本家とは違ってエッジディスプレイを採用しています。そこはパクらなかったんかい。画面保護ガラスには比較的新しく発表されたCorning Gorilla Glass 7iを採用しており、通常のガラスと比較して落下耐性が160%向上したとアピールしています。
搭載するSoCはUnisocr T620。AnTuTuベンチマークスコアでは30万点強ほどの性能で、最低限の日常遣いにはぎりぎり困らなさそうなパフォーマンスと評価できます。メモリは8GBでストレージは最大512GB。8GB分の仮想メモリによって、最大16GB相当のメモリを実現することも可能と謳います。
背面カメラは5000万画素の広角と解像度不明なマクロという構成の、実質単眼カメラ。リング状のLEDフラッシュはレインボーに光り輝き、着信を知らせたり、音楽に同期して光らせたりすることができます。インカメラは3200万画素。
バッテリー容量は5000mAhで、18Wの急速充電に対応しています。この価格としては珍しいバイパス充電に対応していることによって、ゲーム時などにバッテリーを介さず直接給電することが可能となっています。
本体カラーはMeteor Titanium、Bromo Black、Komodo Oceanの3色。カメラだけ飛び出るデザインやその配置は確実にGalaxy S Ultraを模倣しています。しかしそれ以外の要素、例えば丸みを帯びたサイドフレームや各色それぞれ異なる模様などは、言い逃れのためか分かりませんが独自性を出しています。
フィリピンでの価格は7999フィリピンペソで、日本円にして2万1000円となっています。
OS | itel OS 14.5 (Androidベース) |
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SoC | UNISOC T620 |
メモリ | 8GB |
容量 | 128/256/512GB |
画面 | 有機EL 6.78型 2436×1080 最大120Hzリフレッシュレート |
カメラ | 5000万画素メイン+マクロカメラ |
インカメラ | 3200万画素 |
電池 | 5000mAh 18W急速充電 |
その他 | Gorilla Glass 7i, 防水防塵, 指紋認証(画面内), デュアルSIM(nanoSIM), NFC |