ソニーのスマートフォン事業が、主要市場である欧州から事実上撤退する可能性が浮上しています。
SuomiMobiiliによれば、最新機種のXperia 1 VIIは通信事業者や小売店にないどころか、そもそもソニーのウェブサイトにも掲載されていなかったとのこと。
ソニーはSuomiMobiiliに対し、Xperia 1 VIIがフィンランドで販売されないことを認めました。円滑な購買体験のため、オンラインショッピングチャネルに注力していると説明。一部のヨーロッパ諸国ではソニーのオンラインストアとAmazonでのみ販売されているそうです。ただし、フィンランドはこれらの国には含まれていないとのこと。
SuomiMobiiliは、いくつかの情報源によればソニーは欧州の携帯電話市場から完全に撤退する準備をしていると主張。フィンランドからの実質的な撤退も、この動きの一環だと分析しています。
また、海外メディアのAndroid Authorityによればドイツ、フランス、スペイン、イギリスといった他の主要な欧州諸国においても、公式サイトを通じたXperiaスマートフォンの販売が利用できなくなっている状況だといいます。
Android Authorityの調査によれば、これらの国々の公式サイトでは、最新のフラッグシップモデルである「Xperia 1 VII」を含む、現行および最近のほとんどのXperiaモデルが在庫切れか、購入不可と表示されているとのこと。
さらに米国では、ソニーの公式サイトからスマートフォンというカテゴリ自体が削除されていることをAndroid Authorityは指摘。今回の欧州における一連の動きは、事業の再配置というよりは、静かでゆっくりとした市場からの撤退の始まりのように感じられると分析。Xperiaの暗雲を伝えました。