私がauの携帯電話を持ち始めたのは、高校1年生の春からだった。それから、5年間auの回線をずっと使い続け、今年で6年目に突入している。
cash back au
昨今のauをとりまく問題にMNP転入顧客の優遇がある。
端末代金が一括で0円。しかも、キャッシュバックという名の現金・金券がついてくる。しかし、既存の顧客(ユーザ)は、MNPで転入した顧客が一括0円で購入する端末を高値で買わなければならない。
そう、auに機種変更をする自由はないのだ。
先日発売されたばかりの夏のフラグシップモデルであるHTC Jを例に挙げよう。既存のauユーザがHTC Jに魅力を感じて買い増し(いわゆる機種変更)をしようとしたとき、HTCJ ISW13HTの定価52,920円を支払わなければいけない。
機種変更によって、毎月割が適用され、実質的な負担額は下がるが、それは2年間同一機種を使い続けることが原則だ。
しかし、他社からMNPで転入してきた顧客に対してhTc Jは一部店舗で既に一括0円で販売されている。
長い間auを使い続けてきて、なおかつauに愛着心を持っている私でさえ、現状には苛立ちを覚えている。
なぜ、長い間、auの回線を使い続けてきた顧客が優遇されず、MNPというタスキを掛けた新規顧客だけが、ここまで優遇されるのだろうか。
厚顔無恥な主張なのだろうが、毎月プランMシンプル(誰でも割を適用)で2625円さらにISフラットの料金5460円、さらには端末分割代金1200円ほど、合計:9285円を支払っている。
(さらに、細かいサービス料金を取られているが、今回は省略した)
その支払った料金が、MNP新規のユーザのキャッシュバックに消えていると考えると、穏やかな目線で見ることはできない。
事の発端
なぜ、こんな記事を投稿しようとしたかというと、私の父が利用しているケータイの画面が割れたことから始まる。
父が利用しているのはauのフィーチャーフォンW53Hだ。さて、機種変更をしようにも、auで機種変更をするのははっきりと損だとわかっているため、非常に嫌な気持ちになった。
かといって、他社へのMNPも容易ではない。他社へのMNPを考えると、家族全員のMNPを考えなければいけないからだ。
家族間の割引。家族間の無料通話分け合い。繰り越し。複雑な契約プランががんじがらめとなって、大きな障壁となる。そうなると機種変更をするほかない。高い価格で端末を売りつけられるとわかっていても。
手間か料金かそれとも別の何かか
ここまで言っておきながらも、賢い倹約家の家庭はMNPを利用して上手に携帯の電話料金を節約している。家族5人でauへMNPをして一括0円の機種で契約。家族全員が同じ機種を契約しキャッシュバックをもらい、毎月割を利用してお得に回線を運用している家庭も実際に存在する。
(店員から聞いた実際の話だ。しかも当時は6万円のキャッシュバックがついていたので、6万円×5人と30万円分もの商品券をもらった計算になる。恐らくその後SIMカードを取り替えなどをしているのだろうが……)
しかし、それを一般の家庭が行うのは無理がある。むしろ無理だとわかっているから今のようなキャッシュバック制度を設けているのだろうが。我が家が払っている現在の料金。そして、機種変更に伴う料金は「他社へ移行をしない怠慢」の対価なのだろうか。