日本の半導体メーカーであるルネサス エレクトロニクスの子会社 ルネサスモバイルが第四世代ワイヤレスモデム事業から撤退することを明らかにしました。
ルネサスモバイルはLumiaシリーズで有名なノキアの無線通信部門の買収により発足、携帯電話向けのモデムチップを開発・製造・販売していたものの、ノキアの市場シェア低迷やスマートフォンによる市場の変化のあおりを受け慢性的な赤字状態が続いていました。
今後の新規開発や販路の拡大を停止、事業の清算を行い、海外の孫会社である「ルネサスモバイル・ ヨーロッパ社」「ルネサスモバイル・インド社」「ルネサスモバイル・北京社」の従業員は解雇される見込みで、現在、スマートフォンに搭載されるLTEモデムチップは QUALCOMM による独占的な供給状態が続き、市場の寡占状態が進んでおり、同業他社も苦しい状態が続いています。
ルネサスモバイルは以前から身売りの報道がなされていたものの、買い手が見つからず、2013年6月27日の取締役会で撤退が決定されました。
なお、モバイル向けのARMアーキテクチャを採用したSoC事業からの撤退ではないので誤解なきようお願いします。