Microsoftは、グローバル市場向けに新たな廉価モデルのフィーチャーフォン「Nokia 130」を発表しました。価格は19ユーロ(25ドル)程度とかなり安く価格設定されています。
Nokiaといえば、Lumiaシリーズよりも、本来は廉価モデルで力を発揮してきたメーカーです。AshaやS60、Nokia Xが有名所でしょう。しかしWindows Phoneを擁するMicrosoftによる買収で、こうした廉価モデルは先行きを危ぶむ観測もありました。
今回発表されたNokia 130は、ソフトウェアにはSeries 30を採用しています。このOSは、S40やS60よりも、マルチメディア機能に乏しくシンプルで、16GBの拡張ストレージまでに対応し、搭載機はモノクロ液晶でした。しかし本機はカラー液晶に加えて、32GBのmicroSDHCカード対応や映像・音楽再生機能の強化が図られているようです。
公称値によれば、13時間の連続通話と、46時間の音楽再生、16時間のビデオ再生が可能など、長時間駆動を実現しています。シンプルなOSと1.8インチの小型ディスプレイだからこそなし得る技かもしれません。市場によっては、電話機兼マルチメディアプレイヤーとして重宝されそうです。また、2つのSIMスロットを備えたバージョンも用意されます。
海外メディアRe/Codeが、Microsoftの電話機部門のヴァイスプレジデントJo Harlow氏にインタビューしたところによれば、この低価格帯の需要を満たせるMicrosoftの計画が他にないため、Nokiaのエントリーレベルが維持されるとのこと。S30を搭載する本機のようなモデルは、今後も継続され、Microsoftのサービスへの橋渡しとして機能することになりそうです。