Google I/O 2015で発表された、Android Mの新機能「Doze mode」。電池駆動時間が延びるというものですが、これは要するに、Sony XperiaのSTAMINAモードを賢くしたような機能です。
Dozeは、端末を操作していない状況を、センサーで検知。その状況下ではアプリケーションのバックグラウンド同期を極力減らして、電池駆動時間を伸ばすのです。
海外ブログ「Android Authority」は、電源管理の設定メニュー内に、「Ignore Optimization(最適化を無視)」を見つけたと伝えました。
「許可アプリ」も指定できるようです。つまりDozeが通信を抑制する対象アプリは、基本的にほぼ全てのアプリケーションとなり、ユーザーがDozeを無視して常に通信させたいアプリを指定するという形になります。この辺りもSTAMINAモードそっくりで、なかなか便利ですね。
ひとつ問題があるとすれば、SonyのSTAMINAモードは、当初日本版のみ提供されず、かなり遅れて提供された経緯があるということ。なぜ遅れたかといえば、これはキャリアの都合です。キャリアのメールや各種プリインストールアプリが動作しない場合があるためです。
このため、国際版XperiaやDozeが「基本全アプリ抑制、通信させたい例外アプリをユーザーが指定」という方式であるのに対し、国内版のXperiaに提供されたSTAMINAモードは「基本全アプリ通信、通信させたくない例外アプリをユーザーが指定」という形に改悪されていました。国内版ではアプリを追加するたびにいちいち設定画面を開いて通信を抑制させる必要があるほか、一部キャリアアプリがどうやっても通信抑制アプリのリストに表示されないなど、使い勝手の悪い仕様になっています。
国内キャリアがAndroid Mの新機能Dozeを見過ごすはずがなく、STAMINAモードのように何らかの対策を取ってくる可能性があります。Android Mは国内端末に速やかに提供されるのか、提供されるときにDoze modeが無事なのか、心配です。