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ドコモ・auの「通信の最適化」は、何が劣化しているのか?

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 SoftBankが一時中止した「通信の最適化」ですが、依然としてNTT docomoとKDDIはこれを中止していません。

 セキュリティ研究家の高木浩光氏は、ドコモとauのサポートセンターの回答を元に、具体的にどのような通信内容での場合に劣化するのか、どのようなデータが劣化するのかについて、Twitter上で報告しています。

 とあるユーザーがドコモに問い合わせた内容を、高木浩光氏に報告したところによれば、ドコモの「通信の最適化」は、HTTP通信の動画ファイルに適用。利用規約上は静止画ファイルも対象。現時点で対象外となっているのは、「JPEG、GIF、PNG等のアニメーション化できる静止画ファイル形式の動画」、HTTPS通信、テザリング通信となっています。

 また、au公式サイトが「通信の最適化」の解除の方法として案内する通り、公式窓口である157(サポートセンターの番号)に高木浩光氏が電話をしたところ、当初サポートセンターのオペレーターでさえ「通信の最適化」についての存在を知らなかったようです。Togetterにまとめられているように、オペレーターも上席も、理解不足なまま、要領を得ない説明を行っていることが伺えます。(なお、auの157は子会社であるKDDIエボルバが担当しており質が悪いことで有名です)

 少なくともわかるのは、auの「通信の最適化」は、テザリング通信も対象。iPhoneは対象外ということのようです。

 いずれの例においても、「通信の最適化」が適用されている件は、契約時に説明し、同意を得ているというのがサポートセンター側の見解であり、建前ですが、サポートセンターのオペレーターでさえまともに知らない・説明できない事項について、一般契約者に正確に説明と同意ができていると主張するのは無理があります。法令違反の疑いがあり、顧客への説明と同意も真っ当にできていない通信内容の改ざんは、勝手に適用してはならないのはもちろん、全面的に即時中止すべきだと思います。

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