iPhone 6s / iPhone 6s PlusのA9プロセッサについて、TSMC(台湾セミコンダクター)製とSamsung製でバッテリー持続時間などの性能に差異があると話題になっています。
これについて、米Consumer Reportsが比較実験を実施したところ、差異は1%未満であったとのこと。
比較実験に使うiPhone 6sの違いは、A9チップがTSMC製かSamsung製かどうかという点。キャリア・OSバージョン・画面輝度設定を統一しており、A9の製造元以外は、限りなく同等になるよう条件が設定されています。
Consumer Reportsが作成したカスタムアプリを用い、Webページの読み込みや音楽再生といった動作を2機種で連続して行うというのが実験内容。11時間経過後、両者はほぼ同時に電池切れになりました。その時間差は1%未満。さらに表面温度差も1%未満であったそうです。
実験結果からは、A9チップの製造元による差異はないという結論が導かれます。1%という誤差レベルの数値は、Appleの「製造元による差異は2~3%未満にとどまる」という公式声明とも一致します。
Consumer Reportsは電子機器や自動車など、様々な製品を独自の試験施設で比較調査する消費者団体です。iPhone 6 Plusが曲がりやすい問題(Bendgate)については、他社や従来機も破壊する調査を行い上で、圧力を数値化。曲がりやすくなったが騒ぐ程でもないと結論づけていました。誌面には広告を掲載せず、中立性の確保にも努めており、今回の調査結果も一定の指標として参考にできると思います。