現在アンバサダー企画としてXperia Z5をお借りしています。このXperia Z5のカメラを様々な視点で使ってみました。やや辛口な部分も有りますが、ご容赦ください。
スペックは文句なし!
Xperia Z5のカメラは1/2.3センサーを搭載し、Z4までとは異なる最大2300万画素の写真を撮影することができます。AFも像面位相差AFを用いることにより、0.03秒とSONYの一眼レフ”αシリーズ”よりも高速でフォーカスを合わせることができるようになりました。
このように数値や名前で聴く分には十分なスペックだと思います。アンバサダーで聴いた時、早く使ってみたくてワクワクしました。
圧倒的解像力
夜のイルミネーションや建物などを撮影してみましたが、思わずおお!っと声を上げるモノが撮れました。建物を拡大するとくらい所でもしっかり描写されています。ちょっと気になるのは空のノイズですね。これをスマートフォンだからと割り切るのか、これは酷いと捉えるか……。
グッバイ、メシマズ
Xperiaのカメラにはプレミアムおまかせオートという機能があります。この機能は食べ物がおいしくなさそうに写ることから「メシマズオート」と一部では呼ばれることがあり徐々に改善されてきました。Z5で撮った写真はもうそのようなことはないです。安心して”おまかせ”することができました。
たまに照明がやや変わった店などありますよね。その場合はおまかせでも自分で調節できるので、「基本はおまかせだけど、明るくしたい、色温度を下げたい」ということができるのは良いなと思いました。
速い速い速い!フォーカス速い!
Xperia Z5に搭載された像面位相差AFは0.03秒でピントが合うと聴いていましたが、どうせ大したことないでしょ?実感できないでしょ?って思っていましたが、使ってみて「ワッ、凄い」と思わず声を上げてしまいました。
また他社のカメラは中央付近のみフォーカスが合いやすいのですが、Z5は違う。画面ギリギリでもフォーカスが速い!ここまで来ると気持ちいいです。
なんだこれは。遅い遅い遅い!?
最高に気持ち良いAFを体感していざシャッターを切りました。遅い。撮れるまでが遅いのです。フォーカスがすごく速いのに、シャッターボタンを押してからが遅い。なんでまたフォーカス合わせるのか、もう合ってるのに。と思うことがありました。
ネコや犬といった動きの速い被写体を撮る時に普段通りにシャッターを押すとまともに撮れません。押してからが圧倒的に遅いのですから。これでは高速AFも意味が無い。すべて台無しにしていると思います。
しかし設定からタッチ撮影を有効化すると、比較的速く撮ることができました。フォーカスとシャッターをタッチで一度に行うので、前者よりは無駄がないと思います。カメラとしての楽しさはやや失われますが、どちらを優先するかですね。
カメラアプリは?
Xperiaは様々なカメラアプリをダウンロードして、標準のカメラに様々な機能を追加することができます。使ってみたカメラアプリについてそれぞれ触れたいと思います。
マニュアル
自分ですべてを調節できるマニュアルモード。解像度800万画素までしかISOがいじれない、RAWモードがないなどやや惜しいところがありますが、十分に楽しめるレベルだと思います。
スタイルポートレート
俗に言う美肌モードみたいにカメラに写る人物にプリクラ機のような補正を掛けることができます。今回インカメラをよく使う女友達に試しに使ってもらいました。話をまとめるとおおよそこんな感じでした。
動作が全体的に遅い。使いものにならない。自撮りというものは撮ろうと思ったら素早く撮れないとイライラしてもういいやと思っちゃうものです。勢いでサッと撮れてある程度綺麗に撮れているレベルで良いのです。1枚撮ったら結構待つのもダメ。私達はさくさく数パターン撮れなきゃ意味がないです。ダラダラ自撮りするのは証明写真だけで良いんです。気軽に撮れなきゃ使われない、多分買ってもこの機能使わないと思います。
僕も一緒に使ってみましたが、納得させられました。Galaxy S6は標準のオートモードに美肌機能を備えてたりしているなど、その点うまく抑えてたなあと改めて実感しました。
また大画面デバイスの特徴として、片手で持ちながら構えるとシャッターボタンが押しにくいです。インカメラ使用時のみ電源ボタンを触れるだけでシャッターボタンにできたりいいなと思いました。そうすれば安定して自撮りすることができる上、手ブレも抑えられるのではないでしょうか。
微調節できない美肌機能のみプレミアムおまかせオートのインカメラ標準機能にし、調節できたり、シャボン玉や日焼けと言った機能をこのスタイルポートレートに残すべきなのでは?と思いました。
4Kビデオ
4Kでビデオ撮影をすると本体が発熱し撮影が中断されるなどと言われておりますが、あのようにスマホで4Kを10分も撮影するといったことは通常ありません。それを前提で普通に使ってみました。
数分程度の撮影なら問題なしでした。手ブレ補正もプレミアムおまかせオート時よりは劣るものの、十分発揮できています。正直、4Kで撮るメリットなんてないじゃないか、と思っていましたが、ビデオアプリで一部で拡大してみたり、静止画として書き出しても829万画素はあるので、時と場合でうまく使うと良い結果を残せそうです。
クリエイティブエフェクト
様々なエフェクトをかけてちょっと工夫した写真が撮れるクリエイティブエフェクト。どういうのがあるのか試しに起動したら遅い。起動したと思ったらものすごく動作が重たい。こんなに重たいソフトだと使う気が起きません。いざシャッターを押すと、これがまた遅い。おそらく二度と使わないでしょう。
タイムシフトビデオ
俗に言う、スローモーション撮影ができるアプリです。これは普通にスローモーションが撮れて面白いです。フォーカスが速いなあと実感できましたし、スローモーションも撮影直後に範囲いじれるだけ!?って思ってましたが、後で範囲もいじれて速度が更にいじれるのはGoodです。おそらく、一番使いたいアプリです。
タイムシフト連写
アプリ終了、本体再起動など試しましたが起動しませんでした。
総括
もうすこし、頑張って欲しかった。起動遅い、フォーカス速い。(設定によっては)撮影遅い。
スマートフォンのカメラは速さが肝心だと思っています。最速のAF、高画質のカメラを備えているのにもかかわらず、撮影されるまでのスピードが遅いのは本当に残念だと思います。また様々なエフェクトや機能を使えるアプリは どの機能がどう動くのか使ってみるまでさっぱりわかりません。これでは一回も使わずに終わるアプリも多いでしょう。
それなら、プレミアムおまかせオートとマニュアル、4Kビデオ、くらいでいいのではないでしょうか。その他のアプリは必要に応じてダウンロードではダメなのでしょうか……。
そしてこの記事を執筆中に国際版XperiaにはカメラのUI改善のアップデートがきているそうなので、是非新バージョンの方も使ってみたいですね。ソニーさんには期待していますので、頑張って欲しいです。