急成長を遂げた新興中国メーカーXiaomi(シャオミ:小米科技)が、中国市場で販売していたXiaomi Mi 4の国際版モデルにあたる、Mi 4iを香港で購入しました。画面は5インチFull HDディスプレイ。サイズも適度で持ちやすいです。
ディスプレイはIPS液晶、製造メーカーはSHARPまたはJDIです。2万円台前半で購入できる格安機種ながらもiPhone 6sに引けを取らないディスプレイには驚かされます。
筐体素材はプラスチック。質感はさらさらしていて心地いいです。ただし滑りやすいのでホールド時には注意。ストラップホールはありません。充電はmicroUSB。
SIMスロットはピンで押し出すタイプ。デュアルSIMとなっており、メインは3G/LTE、サブはGSM。LTE対応バンドはBand 3 / 7 / 39 / 40 / 41。
スペックはSnapdragon 615 オクタコア 1.7GHz、実行用2GBメモリ、16GBストレージを備えます。
デザインはフラットデザインで統一されています。
ソフトウェアはMIUI 6。ベースはAndroid 5.0.2 Lollipop。本モデルは国際版のため、Google Playを搭載し、各種Googleサービスが利用可能。
英語が入ってるので問題無いですが、日本語には非対応。(一応の対応方法は後日書きます。)英語表示でも、日本語のWebサイトを表示すれば日本語で表示されますし、日本語入力はGoogle IMEで表示されるので普通に使えます。
AnTuTuスコアは約3万7千。
S615、FHDの構成のせいか、(普段使いに支障をきたさない程度には)動作が突っかかる場面はたまにあります。ほとんど気になりませんがアプリのスクロールやギャラリーのアニメーション等ですね。2万円台前半でこの美しいFHDディスプレイを堪能できるとなれば、許容すべき部分とは言えるかもしれません。
バッテリーは3120mAhと大容量なのでそれなりに持ちますが、この容量なら感覚的にはもう少し持ってくれてもいいのになとは思います。
Google Playサービスが頻繁に停止を繰り返す不具合で、一度初期化しましたが、それ以降問題は起きていません。
悪いことも書きましたが、基本的にはよく出来ています。ナビゲーションキーはメニュー・ホーム・バックキーの配置。
今時メニューキー?と思いますが、押すとメニューではなく履歴が出ます。ちゃんと長押しでメニューが出ますし、短押しでメニューを出すことも可能。それぞれのキーの長押しの挙動も変更することが出来ます。
ナビゲーションキーを横になぞると片手操作モードを呼び出せます。
セキュリティ面が不安な中華端末ですが、アプリが新しい権限を取得しようとするとちゃんと警告が出ます。何もしないと15秒後に権限へのアクセスが自動で拒否されます。これはGoogleのプリインストールアプリも対象です。iOSの真似だと思うのですが、結果的にAndroid 6.0 Marshmallowを先取りするような形に。
カメラは1300万画素。センサーはSony製またはSamsung製。デュアルLEDフラッシュを搭載。
実際に撮影した作例は以下の通り。
2万円台前半で購入できる格安機種としては良く出来ています。ポジションとしては3万円台で買えるHD液晶のHuawei P8liteが近いですが、あれよりもさらに安くてFHD液晶というのはコストパフォーマンスに優れており、インパクトが大きいです。Xiaomiのポテンシャルを感じさせる一台であり、今後出てくる新製品が楽しみなところです。