レンズから入った光を電気信号に変換する「イメージセンサー」でも大型な「35mmフルサイズ」を、PENTAXとしては初めて搭載したデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-1」が先月に発表され、来月下旬の発売まで秒読みとなっています。
その「PENTAX K-1」体感&トークライブイベントが、3月5日に大阪・堂島リバーフォーラムにて開催されていました。今日12日と13日では東京で、来週以降も名古屋/福岡/札幌で開催予定。その他地域でもタッチアンドトライイベントが開催されるそうです。
PENTAX K-1 体感&トークライブ開催! | RICOH IMAGING
タッチアンドトライでPENTAX K-1に触れる
レンズが小型軽量な新型の標準レンズD FA 28-105mmだったからというのもありますが、使っているPENTAX K-3ii(こちらはAPS-Cセンサ機)とあまり差を感じないサイズ感、重さ。フルサイズデジイチといえば大きく重いイメージだったなか、”小型軽量なカメラシステム”というコンセプトを強く感じました。
その他、気になったことをいくつか。
- 背面の可動液晶は頑丈で、大型の望遠レンズDA*300を付けた状態でも「フレキシブルチルト式液晶モニターを持ってボディ丸ごとぶら下げる」ことすらできる(スタッフさんに「これやります?」って薦められてしまった)。対荷重5kgくらいあるらしい。
- 肩部分に出来た2つの新ダイヤル「スマートファンクション 」はISO感度の調整からCropサイズの変更まで、「ファインダーから目を離し操作メニューを開いて操作する」手間が省けて、痒いところにサッと手が届く感じで好きです。でもちょっとダイヤルが重い(硬い)と思う。慣れかな?
- 暗所にてマウント部・背面操作部・コネクタ部をボディ内のLEDで照らせる「アシストライト」はなかなか便利そう。メイン電源OFFの状態からでもワンボタンで光らせることができるとのこと。背面液晶の明るさを、操作メニューからクイックに変えられるのと併せて、暗所での撮影が強いられる星撮りなどの場面で重宝しそうです。
- ファインダーが変わったので、拡大アイカップなどのアクセサリはそのまま使えず、フルサイズないしK-1用に新しく出ると思いますと言われた。
- 再生ボタンが移動していて、撮影後に手を持ち替えずに、写真をさっと確認できるようになっていました。それと、Lvボタンがファインダーの隣から、左端に移動していました。今までは眼鏡で接眼した時に誤って押してしまうことがありましたが、こういった細かいボタン配置、インターフェイスの修正は嬉しいですね。
写真家・田中希美男先生のトークライブ
会場奥のセミナーステージでは、プログラムに沿ってトークライブや「PENTAXミーティング」という交流イベントも開催されていました。「PENTAXミーティング」は事前抽選による受付となっていて漏れてしまいましたが、デジカメ Watchさんにレポートが掲載されているので、気になる方はそちらをどうぞ。
田中 希美男氏 × K-1開発担当者の「スペシャル対談」を見ることができました。内容は”初代K-1″の話から始まる制作秘話と、新機能の紹介です。こぼれ話もあり。
- K-1とK-3iiに使われている、ペンタプリズム(レンズから入ってきた光を屈折させてファインダーに投影するもの)の比較がありました。倍くらいサイズが違ってびっくり。
- リアルレゾリューション・システムによって実現する72MPという数字に改めて驚きました。動体補正の作例と説明もあり。
- 背面液晶は頑丈だしかなり耐えられるけど、(振り子のように)掴んで振り回しても写真は撮れません(からやめましょうね)とのこと。
- PENTAX K-1のファインダースペック視野率100%倍率0.7%は、このクラスの一眼レフとしては普通だけれど、アイレリーフ長21.7mmは他社カメラよりも優れていて、特にメガネでファインダーを覗く、接眼時にカメラと目を密着出来ない人にとって大きな差になる。
- コスプレイヤーにオススメと前評判の高い美肌モードは、写真全体の解像感を落とさず撮れるよう、単にボカすのではなく、肌を判別して、かつ陰影を少し落とす処理をしているとのこと。この辺りはJPEGだけじゃなくて、PENTAX Digital Camera Utilityにも落とし込んでくれるといいなあ・・
雑感
帰り際のアンケートで「4. 購入予定で、体感したことによって早く欲しいと思った」にチェックを入れておきました。各ブースで案内してくれたリコーのお兄さんはみんないい感じでした。自社の製品、好きなんだろうな。入場時のワクワクと楽しい気分そのまま過ごし、帰ることができました。本当にいいイベントだったと思います。発売は4月下旬。待ち遠しいです。