アンチウイルスソフトを開発しているMcAfeeの創業者John McAfee氏は、FBIはUFED Touchを使えばiPhoneのロックを解除できることを最初から知っていたとForbesに暴露しました。
UFED Touchは、日本のパチンコ機器メーカー・サン電子の子会社である、イスラエル企業Cellebrite社の開発した機械で、スマートフォンのセキュリティロックを解除、内部データを閲覧できます。これを使えば、McAfee氏いわく誰でも1時間以内にハッキング可能とのこと。
FBIが犯罪者のiPhoneをロック解除するため、Appleにバックドアの開発を要求する一連の裁判の中で、外部からの協力によってUFEDの使用がFBIに推奨された……というシナリオでしたが、FBIは最初からこれを知っていたというのがMcAfee氏の主張です。
FBIが知らないふりをしてAppleへの裁判を起こしていた理由としては、テロ行為に関連した電話機の場合はロック解除してもよいという法的先例を得たかったということのようです。
今回のロック解除には建前としてはCellebrite社が協力しているものの、FBI単独でも解除は可能であったとの見方をMcAfee氏は示しています。
UFEDは、各国の軍、警察、法執行機関、諜報機関に高額で販売されています。