日本の大手取引所コインチェックから仮想通貨NEMが盗まれた事件の続報です。
コインチェックのウォレットから盗み出されたNEMは、犯人が複数のウォレットアカウントに分散していました。
こうした犯人に対し、NEM財団やホワイトハッカーRin, MIZUNASHI (JK17)氏が、送金されたウォレットに対して目印(モザイク)を付け続ける仕組みを構築。世界中の取引所に、目印の見分け方を通知したことで、他銘柄やフィアット(法定通貨)への犯人の換金を容易ならざるものにしていました。
このような監視の目がある中、身動きを取っていなかった犯人が、ようやく重い腰を上げました。
1月30日22時33分から多数の送金を開始しました。1送金あたり100XEMが送られています。
犯人の別のウォレットに対する送金かと思いきや、そうではないようです。犯人のウォレットアカウントに対してメッセージやモザイクを送りつけたアカウントに、100XEMづつ送り返しているようです。
なぜこのような不可解な送金を行っているのかは不明です。送り返すことによって、モザイクの挙動が如何なるものか試しているのかもしれません。
NEMの犯人のアカウント https://t.co/xYCELvGwGp から送金が始まった件ですが、送信先をざっと見た感じだと、過去に犯人のアカウントにXEMと一緒にメッセージや適当なMosaicを送ったアカウントに対して無言で100 XEMをブツケてる感じです。マーキングを付け返すためでしょうか。 pic.twitter.com/ECMEoKP4lS
— がぶ (@gabu) 2018年1月30日
良識ある人々への送金であれば、コインチェックに送り戻される展開もありそうです。
一方で、仮に犯人が世界中の無数のNEMウォレットに送金をし続けた場合、モザイクの数も無数に増えるであろうことから、追跡が困難になると同時に、取引所がモザイク付きウォレットへの取引拒否をし続けることが難しくなることも予想されます。依然として予断を許さない状況であると言えます。
NEMハッカーの第2の動き(送金先)を全て調べた結果、過去にNEMとメッセージもしくはMosaicを犯人に送ったアカウントに100 XEMを投げ返していることが分かりましたが、みなりん*さんにだけはXEMを投げ返していませんでした。犯人は確実にみなりん*さんを見分けて今回の送金(実験?)をしていますね。
— がぶ (@gabu) 2018年1月30日
みなりん*さんより、XEMが自身のアドレス宛に送られてきた場合、まずはガチホしてくださいとのこと。
リツイート、拡散お願いいたします。
— ペンギンペンタ (@tothemoon31) 2018年1月30日
みなりん*さんの捜査ご協力お願いします👮🏻♀️ pic.twitter.com/WOcYa6nTjA
— @ Neither (@kurobe_jp) 2018年1月30日