年代別のスマホ人気ブランド
中国のリサーチ会社「極光ビッグデータ」による、年代別のスマホ人気ブランドをご紹介します。
30代以上
所謂「85前」、すなわち1985年以前に出生した30代以上の利用シェアベスト3は、華為21.5%、iPhone16.1%、サムスン15.6%の順となりました。
世界シェアトップ3と同じ顔触れであり、やはり「30代以上はブランド選択が保守的」という印象を裏付ける結果と言えます。「同じブランドを使い続けている」という人が多いのかも知れません。
20代半ば~30代前半
「90後」、20代半ばから30代前半の層のトップ3は、iPhone19.6%、小米14.2%、華為11.4%。
「中国人にはiPhone信仰がある」「小米というブランドが伸びてきた」といった、数年前に日本でささやかれていた情報のイメージそのままな印象があります。当時、彼らの世代層がそのイメージを作ったと見ることができそうです。
20代半ば以下の若者
中国の最も若い消費世代、「95後」では、OPPOが20.2%で首位、vivoが20.1%と僅差で第2位、小米が13.4%で3位につけています。
iPhoneやサムスンと いった海外ブランドどころか、華為まで押し出されてしまっているのは、注目に値しますね。
OPPOは若者に人気
百度号に掲載された「尚信」による論評記事では、「95後」で首位に立ち、最近日本にも進出したOPPOについて、「OPPOのデータによれば、全世界ですでに2億人以上の若年ユーザーが、OPPOのスマホを利用している」、「OPPOの製品は一貫して若年層をターゲットにしており、精緻かつ洗練されたデザインと、若者が好む自撮り及び撮影機能に工夫がこらされている。人気アイドルによる宣伝も活発であり、勢いは止まらないだろう」としています。
若者にはいまひとつのHuawei、学生に人気のXiaomi
華為が若者ウケしていないことについては、「しかし華為はこの点を意識して、最近では麦茫(Maimang)シリーズ / Novaシリーズを若年層ユーザー向けに投入している。P10の傾向からみても、華為はハイエンドシリーズも若者に訴求する必要があると考えていると思われる。ただ、「85前」から、華為はやはり圧倒的な支持を受けている」と評しています。
また、小米のシェア占有率については「予想通り」としたうえで、「学生とフリーターが主要な購買層」と分析しています。「85前」年齢層でのシェアが低いことについては、「ハイエンドモデルが少なく、在庫も少ないため」と見ているようです。
OPPOと華為はともに日本でも買えることですし、今後、この2社の製品展開に注目していきたいです。
編集部雑感:30代以降ではiPhoneが人気であるものの、全体として中国スマホ市場で国産品(=中国製)が人気という事実を改めて見せつけられた形に。 |