Googleは、Rich Communication Services(RCS)の利用パートナーを多く獲得するため、多額の投資を行っています。
RCSというのは、従来のSMS/MMSを置き換えることを目指す新たな次世代規格です。RCS自体は元々はGSMAの策定した規格で、10年前に存在していましたが、勢いはありませんでした。ここに目をつけたのがGoogleです。現在、RCSでGoogleと提携しているキャリアやメーカーは43社あります。
RSC使用例が、ビジネスから顧客への接点となるRCSビジネスメッセージングです。米国やメキシコなど複数の企業がRCSサービスを用いたリッチSMSサービスを開始。Androidのメッセージングアプリ内で製品購入を完結することができるようになりました。食品や配送、旅行など、様々なサービスをメッセージアプリ内で利用できます。
Googleは過去1年間に北米、ヨーロッパ、中南米の通信事業者と提携し、Jibe RCS Hubを相互接続することを進めています。現在、世界中の顧客数は約18億人とも言われています。
しかし事業者ばかり増えていても仕方ありません。対応デバイスの存在が不可欠です。Googleは、各メーカーと協力し、規定のメッセージングアプリとしてRCS対応の「Googleメッセージ」をプリインストールしたデバイスを増やしつつあります。
携帯キャリアのLINE対抗のメッセージングサービスも、独自規格の策定ではなく、GoogleのRCSに準拠するだけの話なら、勝算はあるかもしれませんね。