Samsungは、Apple社のスマートフォンiPhoneを皮肉・風刺した複数のCMを公開しました。
以前紹介した、Apple Storeのジーニアス(店員)と客の会話を題材にした「Ingenius(インジーニアス)」シリーズとなっており、iPhoneの劣った部分について、滑稽な会話を展開する内容となっています。
Galaxyならあるのに、できるのになぁ、といったことを客が言い、それをApple Storeの店員が誤魔化す、みたいな展開が多いですね。
別にSamsungは今や世界シェアもトップ、利益も第2位という、文句なしの世界大手一流メーカーなので、今さらApple製品の劣った点ばかりアピールせずとも、どっしり構えて自社製品の素晴らしい点を宣伝したらいいと思うんですけどね。Galaxy Note 9など新製品の発表会開催を目前に控えているので、タイミング的にも発表済みのiPhoneのことをあげつらうことで注目を集めるしかないのかもしれませんが。
ひねりが足りず、個人的にはあまり面白くない今回のIngeniusシリーズですが、唯一笑えたのが、以前好評を博したCMの熱狂的Appleファンが、再登場したシーン。
家族全員、まさかのノッチ風髪型をキメています。熱狂的すぎる。
そういえば中国語圏でノッチのことを「前髪」という別称で呼ぶのは、このSamsungのCMのAppleファンが起源なんでしょうか。Samsungは頑なにノッチを導入せずにベゼルレス化を推し進めているメーカーなので、このAppleファンとその一家は今後のCMでも定番になるかもしれませんね。
ただ、SamsungがこんなCMを打っている間にも、中国メーカーはポップアップカメラ・昇降式カメラ・画面内スピーカー・画面内指紋認証センサーといった先進的な試みによってベゼルレス化競争を突き進んでいるので、Samsungも肝心の製品開発において頑張って欲しいですね。