巨大な市場として成長しつつある東南アジアの中でも、人口2億3,000万のインドネシアは潜在力が最大。そのインドネシアで、小米の販売台数が大幅に伸長して第2位に躍り出たと、鳳凰網が伝えました。また、中国網によると小米は今月、同国内で32型テレビをリリース、テレビ市場にも全面進出を開始したとのことです。
鳳凰網網に9月7日掲載された記事によれば、IDCがインドネシアでの今年第2四半期のスマホ出荷台数を発表。
インドネシアのスマホ第2四半期出荷台数は940万台達して前年同期比22%増、これはインドネシア史上、スマホ出荷台数の最高記録とのことです。「頭打ち」と懸念されている世界スマホ市場ですが、発展途上国市場にはまだまだ伸びる余地があるようですね。
一方で、インドネシア市場で上位5位を占めるスマホメーカーが市場シェアの85%以上を占めるとのこと。既に大手メーカーによる寡占状態が形成されているようですね。
なかでも、小米はインドネシアスマホ市場の「ブラックホース」となり、前年同期比733%増、シェア25%に達し、Samsungに次いで第2位のスマホメーカーになったといいます。
IDC インドネシア市場分析師のRisky Febrianによると、小米は販売チャネル提携パートナーにとっては利潤が薄いが、極めて競争力のある価格で市場に提供しており、エンドユーザーにより多くの価値を提供している。この戦略によって、小米は市場シェアを獲得している、と述べたとのことです。
IDCのレポートによると、2018年Q2に小米の平均販売価格は130ドル、コストパフォーマンスのいい価格の他に、小米はインターネットを中心に小米コミュニティファンへのサポートを継続しており、小米ブランドがインドネシアで広く浸透する助けになっているといいます。
小米国際製品総監・宋嘉寧は、今回は爆発的な伸びであり、米粉(シャオミ・ファン、またはビーフン)文化、ユーザーと友達になる方法、コミット感がインドネシアで大いに異彩を放ち、小米が躍進する追い風になった。米粉だから小米を選ぶ(という流れが出来ている)と語ったとのことです。
また中国網によれば、小米は9月4日にMi TV 4A 32インチを正式にインドネシアで発表しました。発表会で199万9,000ルピー(約1万5,000円)との販売価格が告げられると、その安さに場内が沸き立ち、小米の高コスパへの期待が感じられたそうです。
現地時間の9月6日にMi TV 4A 32インチモデルが東南アジア最大のECサイトLazadaと小米公式サイトで予約受付を開始、同20日に発売されるとのことです。海外市場の急速な拡張にともない、小米のテレビは「世界で最高のテレビを作り、誰でも買える」との理念を理念として、全世界の「米粉」家庭(Xiaomiファンのご家庭)にとどけようとしていると言います。
今回インドネシアで発表されたMi TV 4A 32インチは、64bit クアッドコア搭載、PatchWallホーム画面システムなどは中国国内と同じ仕様、異なるのはGoogle音声検索に対応している点だといいます。海外モデルだと、ちゃんと載せるんですね。
インドネシア向けにハードウェアはアップデートされており、保存メモリは8GBに拡張、サウンドも5Wから8Wに増やして大家庭での需要に答える大音量を実現したと言います。また、HDMI接続端子を3つ配置、ゲーム機やスピーカーなど多くの設備を拡張したといいます。
小米テレビ4A 32インチは中国国内で、発売から8カ月の短期間に出荷台数100万台を突破、中国で史上最速で100万台を突破したモデルだそうです。
スマホの大躍進に続く、テレビの進出。小米はインドネシア市場で、一気呵成に足場を固めつつあるようです。