世界各国で次世代移動通信「5G」の整備が進められていますが、国家安全保障上の理由から、米国、豪州、ロシアなどは、世界最大の通線設備会社、中国・華為の閉め出しを表明。華為は韓国、インドなどでも受注に失敗し、日本でも入札除外されるとの報道もあり、世界的な「華為ボイコット」が広がりを見せていますが、この度、イタリアでの受注に成功したと、中国「天極網」が伝えました。
報道によれば、イタリアの携帯キャリアTIMとFastwebは華為エンドツーエンドの5G設備を採用し、初の3GPP基準に合致する5G基地局を開通して商用に投入するそうです。
また、華為はTIM、Fastweb両社と提携し、10通りの5G提携例を共同展示し、そのなかにはスマート都市と交通、環境と文化財、スマートヘルスケア、スマート海港、AR / VR、スマート文化と旅行、スマート道路、スマート農業などが含まれているとのこと。
同時に、起動式典も実施。
イタリア副総理兼経済発展・労働大臣Luigi Di Maioも起動式典に出席、自ら5G基地局の起動ボタンを押したといいます。TIM、Fastweb両社は、パリとマテーラでの5G商用ネットワーク整備を計画しており、今年末までに両都市の75%の人々をカバーする予定だそうです。
アジア・太平洋地域で「華為包囲網」のようなボイコット潮流が発生している中での、イタリア5G受注成功。欧州諸国で華為が陣地を確保し続ける、先例となるのでしょうか。今後の動向が気にかかります。
広がるHuawei包囲網だが、欧州の反応は鈍いようだ。ところでこれは冗談だが、NTTがブロッキングを実行した場合、現場のNTT社員が電気通信事業法違反の罪に問われる可能性があるが、ブロッキングの起動スイッチを川上量生さんに押してもらうというのはどうだろうか。