Xperiaが事実上の中国市場「撤退」、欧州市場も……

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 中国市場での苦戦が伝えられている、Sony MobileのXperiaスマートフォン。このほど、とうとう中国市場でのシェアが0.05%を割り込み、事実上中国市場から撤退したと、中国家電消費網が伝えました。また、欧州市場からも撤退の見込みといいます。

 ビッグデータ会社「第一手機界研究院」が10月19日に発表したデータによれば、ソニーのスマートフォンの中国市場での販売台数が既に上位20から脱落、市場シェアは0.05%を割り込みました。

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 同社の孫燕飚院長は、「市場シェアが0.05%に満たないのは撤退だ。ソニーのスマホは、既に中国市場から完全撤退した」と語り、ソニーのスマホの戦略的失敗は、中国市場での敗北にとどまらず、今後欧州市場からも撤退する、との考えを示したと言います。

 孫燕飚が指摘するに、今のスマホ市場は高度な同質化の局面に陥っており、ソニーのスマホはイノベーションを実現することができず、販売台数の不振もいい循環を作り出すことができなかった、といいます。

 このデータによれば、今年7月、米国市場でソニーは第10位、市場シェア0.3%、欧州市場では同じく第9位、1.8%、インド市場では22位にまで落ち込んだそうです。

 ソニーの2018年第1四半期決算報告によると、ソニーの販売台数は200万台にとどまり前年同期比で140万台減少したといいます。販売台数の萎縮によりソニーモバイルの移動通信業務の営業利益は急速に下降、108億円の損失を計上しました。2017年度にソニーの販売台数は1,350万台、2016年の1,460万台からの委縮は明らかであり、ソニーはさらに2018年の販売台数を900万台と予測しています。こうやってみると、今年度の落ち込みが強烈ですね。

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 ソニーはハイエンド市場でApple、Samsungとの競争に敗れたことで販売台数の下落、ユーザー流失に至り、それにともなって価格の制御能力も下降、ハイエンドモデルは発売してからすぐに値崩れするようになったことも、ソニーのブランドに致命的な影響を与えたと言います。たとえばXperia XZ3が発売されたことによってXZ2は2,000元まで下落、消費者からは「買って損した」との大合唱が起きているといいます。

 また、産業ウォッチャーの丁少将は、ベゼルレスディスプレイにせよ、AIにせよ、ソニーのスマホは中国国内メーカーと比べて何拍子も遅れており、4,000元、5,000元の高価格帯では消費者を動かすことができない、と指摘。

 最近リリースされたXperia XZ3の価格は5399元、Samsungよりも高いと言われているばかりか、64GBストレージと3330mAhの電池容量ではスペックが低すぎると指摘され、小米MIX 3のハイコスパぶりと比べて見劣りするといいます。また、200g近い重量についても「重すぎる」との声が上がっているようです。

 中国市場からの撤退はよく噂に上がってきたXperiaですが、ソニーが決定する前に、「シェア0.05%未満は撤退」と、死亡判定がされてしまいました。確かに、市場にいないも同然どころか、「いない」と断言しても差し支えない数字ですね。果たしてここから挽回ができるのか……?神風を期待しましょう。

編集部雑感
中国メーカーの勢いが強すぎて中国国内市場はSamsungも苦戦しており、もしXperiaが撤退したとしても仕方がないと感じる。中国以外の市場でXZ3、XZ4にて立て直すことを願いたい。