弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

マストバイなモニターヘッドホン、SONY MDR-7506 レビュー。

_DSC6032-Edit

 SONYが販売しているモニターヘッドホン、MDR-7506を購入しました。レビューします。

MDR-7506とは

 MDR-7506はソニーが業務用向けに販売しているモニターヘッドホンです。モニター用ということもあり、放送局やレコーディング風景で頻繁に見かけるヘッドホンだと思います。日本の現場ではこのヘッドホンがスタンダードといっても過言ではないくらいです。

CD900STとの違い

 似たような業務向けヘッドホンでは、ソニーのCD900STが存在します。こちらも同じようなところで利用されています。

MDR-CD900ST

(CD900ST)

 CD900STはレコーディング用途向けに開発された経緯があり、そういうレコーディング、マスタリング向けに高評価のヘッドホン。発売から約30年近くが経つ今も販売されているくらい大人気モデル。

 CD900STとMDR-7506の主な違いとしては、ケーブルがカールケーブル(クルクル伸び縮みするケーブル)かどうか、再生周波数帯域の違い折りたためるかどうかなど。

 MDR-7506のカールケーブルは通常時は1.2mほどと短いのですが、伸び縮みするので最長で3mにもなり作業しつつちょっと遠くのものを取ったりするときにヘッドホンを外さずに手を伸ばすことができます。しかしCD900STは普通の2.5mケーブルなので距離が必要ないときには邪魔になり、逆に足りないときもあるというジレンマがおきます。そのため、みっちり席に座って作業することが多いならCD900ST、ちょっとした距離へ手を伸ばすことが多い人はカールケーブルのMDR-7506がオススメかもしれません。

 再生周波数帯域はMDR-7506は10〜20,000Hzが再生域ですが、CD900STは5〜30,000Hzが再生周波数帯域になっています。CD900STのほうが若干幅は広いものの、人間の可聴域はおよそ20,000Hzまでと言われており、正直なところMDR-7506でも支障はほとんどないと考えて大丈夫です。しかしスペック上、音に拘りたいならCD900STをオススメします。

 またMDR-7506は折りたたんで内側でたたむことができますが、CD900STは折りたたむことができないので、持ち歩くことを考慮すると若干かさばるポイント。そのため、携帯性重視するならMDR-7506。持ち運ばず一定の場所で使うならCD900STといったところ。

開封

 業務用ながらもヨドバシカメラで購入することができます。人気製品のため偽物が流通しており、しっかりと信頼できるところから買いたいところ。

 パッケージは業務用のためか正面に型番すらも記載されていない真っ白な箱。シンプルとすらも呼べない、”無”のパッケージ。

_DSC6032-Edit

 側面には型番のMDR-7506が記載されており、唯一見分けるポイントはココだけ。それ以外一切文字は入っていません。

smhn-6034 (1)

 内容物はMDR-7506本体と、簡易ポーチ、取扱説明書、保証書が入っています。MDR-7506本体の端子部分はねじるとフォーンとミニプラグに切り替えができるので用途に応じた使い分けが簡単に行えます。

smhn--2

 ちなみに保証書にはしっかり業務用の文字が記載されています。ヨドバシカメラ曰く、業務用ながらも一応1年間は保証してくれるそうです。なお、CD900STは業務用ながらも保証がなかったはずとのこと。今回はハンコではなく別途領収書で対応していただきました。

smhn-6039

 MDR-7506自体の仕様書です。インピーダンスや最大入力など詳しい情報が記載されています。ハードな用途へ用いる場合はここの仕様を参考にして壊さぬよう使いましょう。

smhn-6042

使用感、良いところなど

 つけ心地は大変よく、流石業務用として長らく利用されているだけあるヘッドホンだと思いました。3時間以上つけっぱなしでも全然耳が痛くならず、快適なまま作業をすることができます。

 試しにSpotifyの音源を再生しましたが、低音が強い、高温が強いということもなく、自然に音楽を楽しむことができるヘッドホンといったところ。それなのに音の広がりはしっかりと感じることができて、音が籠もる感覚もなく、気持ちいいです。低音高音どちらかに偏るということもないので長時間聴いてても疲れないのも良いところ。

 またMDR-7506やCD900STを使ってレコーディングやマスタリングを行っているスタジオが多いので、これで聴くことで作り手が再現しようとした音を体感できるというのも業務用ならではの強み。

 また良いと思ったのが、頭の大きさへ合わせるためにある程度イヤーパッド部分を伸ばせるのですが、そこにメモリがあるので数字さえ覚えてしまえばまた同じセッティングが簡単にできるということ。なにより、そののばした状態で畳んでも付属のポーチに収まるので次使うときに再度調整し直す必要もなく、すぐ使えるのも良いところ。業務用として人気な理由がわかった気がします。

用途は?

smhn--3

 さてMDR-7506を一般でどう使うか。正直なところモニターヘッドホンとして本来の音源を楽しむということも良いのですが、私の場合は個人でオーディオミキサーを購入しようとしているのでそのために欲しかったのです。

 以前購入したWH-H900Nでは最大入力が耐えられず、音割れしてまともに使えない可能性があり、しっかりと対応しているヘッドホンで使いたかったということ。また、せっかくオーディオミキサーを購入するならしっかりとモニターヘッドホンで調整したいということで、購入しました。

 ちょっとマニアックな用途ですが、普通に使う分としても快適に使えるヘッドホンだと思います。定価は1万8千円ですが、市場価格は1万前後とヘッドホンにしてはお求めやすい価格です。耐久性もバツグン、音楽は作った環境の音がそのまま再現される、そんなヘッドホンを一つ持っていても損はしないと思います。オススメです。

すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない