グローバル市場どころか、既に国内市場でもポジションが危うくなってきた、スマホ界の老雄、Xperia。東南アジア市場から既に声もなく「撤退」していたとの現地報道を、中国「家電網」が伝えました。
東南アジアの科学技術サイト「Soyacincau」がソニーの東南アジア地区での販売について追跡調査をしたところ、マレーシア、シンガポール、ベトナム、及びその他東南アジア市場で、既にソニーモバイルによる事業痕跡が見当たらなかったといいます。ソニーはかなり以前にインドネシアから撤退しており、最後の機種はXperia Z5だとか。
マレーシアでは依然としてXperia XZ2 Premiumが販売されているものの、Xperia XZ3は出ないものと考えていいそうです。2018年7月以降、Xperiaスマホは現地の監督機構SIRIMの営業許可を受けておらず、ソニーの大部分のスマホも現地商店から引き上げられ、マレーシアの公式サイトからもスマホ製品と参考資料すべてが削除されているのだとか。
同じように、この過程は中東地区でも発生しており、在庫減少、新モデルの発売停止、正式な撤退宣言はないものの、明らかに既に黙々と退場していると指摘します。
近年のスマホ業界の競争については、Apple、Samsung、中国スマホブランドによってかつてのライバルたちが次々と市場から追いやられているといいます。ソニーモバイルは自身の市場版図を圧縮することでコストをカットしており、いまのところ、ソニーモバイルは日本、欧州、中国大陸、台湾、米国に目標ユーザーを絞っており、これらの地区ではソニーの営業宣伝プロジェクトを目にすることができるものの、その他の地区では広告すらなくなったそうです。
ソニーモバイルの事業は永遠に東南アジア地区に合致することはないかもしれない、という専門家の意見を紹介しています。まず、ソニーのスマホの価格は常に競争相手よりも高く、性能と機能は同価格帯の他ブランド製品よりも低いといいます。誰もが知っている根本的かつ致命的な問題ですね。また、ソニーは古臭く堅苦しいブランドとして見られており、その旧態依然とした外観デザインは改善されるところ乏しく、ここ数年の間、若者に近付こうと試みて入るものの、この種の努力は少なくまた遅すぎたと指摘します。
このようにソニーモバイルは新興国市場で度々「市場撤退」の「危篤通知」が出されてきましたが、アマゾンなどの小売チャネルでその影を見ることができたものの、東南アジアと中東では、消費者が購入しようとすれば「個人輸入」になるだろうとのこと。
5G時代が来る2020年までソニーモバイルの事業は継続されることになっていますが、来年、事業範囲はどこまで縮小されていることでしょうか。
2019年のXperia https://t.co/8CDVybJ47a
— すまほん!! (@sm_hn) 2019年1月20日