華為(Huawei)、小米(Xiaomi)、OPPO、vivoの4大中国メーカーがしのぎを削り、Samsungはすでに「脱落」、Appleも苦戦をつづけ、Xperiaはとうに「息をしていない」、中国スマホ市場。
AppleのCEOクックは投資者向けの公開情報で、多くの要素によって社の営業収入は予想に及ばなかった、iPhone販売台数が予想を下回り、中国市場での業績が芳しく無く、米ドル高が為替損失を招いた、と述べています。
ところが、このほど市場調査機構Canalysが発表した2018年第3四半期報告によると、中国スマホ市場の総収入は307億米ドル、主にApple、華為、OPPO、vivo、小米の5大ブランドに集中し、その収入シェアはAppleが23%、華為は22%と、僅差ながらAppleが首位の座を占めたと、快科技が伝えました。
Appleは、iPhone XS、iPhone XS Maxが当期末に発売され、iPhone X、iPhone 8等の旧型機の販売が好調だったこと、華為はP20、P20 Proの販売好調と、栄耀(honor)ブランドが販売を底上げしたことが、今回の結果に寄与したと記事は指摘。
もちろん、市場シェアでは華為が依然としてトップにあるといいます。2018年Q3、中国スマホ市場の出荷台数は1.01億台となり、華為は25%のシェアを占めているそうです。これにvivo(23%)、OPPO(21%)、小米(13%)と続き、Appleは第5位に過ぎないとか。
なお、この報告によると、出荷台数上位10社のなかには韓国Samsung(第7位)、NokiaことフィンランドHMD Global(第10位)があり、米国Appleを除けばこの2つのみが中国で一定の影響力を有する国外ブランドだといいます。
シェア率は下がり続けているものの、営業収入では首位に立つApple。高価格路線は少なくとも中国市場においては一定の成果を上げたと評価できるのかもしれません。あと、中国市場から既に消えたようなものと知ってはいましたが、XperiaはNokiaにも及ばないんですね。