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Xperia 1の独自注目ポイント。エモいところ・マズいところまとめてみた

 もうXperiaにときめくなんてことは4, 5年ぐらい無かったのですが、久しぶりに本気でときめいてしまったので、新型フラッグシップXperia 1のどこがエモいのか?そして実際に買うとしてXperia 1のどこが心配なのか?筆者の視点からまとめてみました。

Xperia 1のエモいところ

思い入れ深い、紫

 Xperia Z2の頃は、カメラも強力で、出荷4000万台で世界を席巻するトップクラスのグローバルメーカーだったSony Mobile。日本らしい高貴な紫色を採用、美しいスマートフォンでした。輝かしい時期を象徴する色が紫であったと思います。

 その後、シェアも商品力も低下する一方で、魅力ある製品は出せないまま、SamsungやHuaweiに差をつけられていきます。2018年にはヤケクソでランチパックと揶揄されるXZ2シリーズを発表し、評価も販売台数も地の底へと落ちました。

 トリプルレンズカメラHuawei P20 Proのトワイライトを入手した時、「そういえば4, 5年前、こんな風にカメラで『感動』して、カラーリングも美しいスマホがあったような気がするけど、何だったかな……」と、Xperiaという存在が既に過去の物になっていることに気づきました。

 久しぶりに商品力の高い魅力ある製品で、名称を一新、そしてカラーリングはあの頃を思い出させる紫。背水の陣ですが、Xperia 1は挽回に向けての気合を感じます。エモい。

他社の先をゆく!シネマワイドディスプレイ

 ここ数年、トレンド無視で競合に商品力が劣後する状況が続いていたXperiaですが、縦長化のトレンドで一気に最先端へと躍り出ました。16:9から18:9、19:9へと各社が縦長化とベゼルレス化を進める流れのさらなる先を目指した形。

One Sony感

 しかもシネスコ21:9。映画部門を持つソニーらしい製品です。これはかなりワクワク感があります。カメラはαで培った技術を投入、画質はBRAVIAの技術を投じた「X1 for mobile」。こういうのをXperiaに求めてるんですよね。

業務機器、エモい

 ニッチな話ですが、映像制作の現場ではSONY製品が使われていることがあります。私の使っているヘッドホンCD900STも業務用です。保証もなく、殺風景なダンボールに入ってるだけ。見た目も梱包も音質もそっけない、無骨なモニターヘッドホン。壊れたら使い捨て、まるでボトムズのスコープドッグのようなエモさ。

 今回、Xperia 1では業務用機器のノウハウが活かされているとされています。映像制作の基準機として使われているマスターモニター技術で、UHD放送規格ITU-R BT.2020の色域/10bit信号対応により映像制作者の意図を忠実に再現すると謳います。

 さらに21:9 4K HDR 24fpsで映画さながらの映像を撮影できる「Cinema Pro」アプリを、CineAltaカメラ「VENICE」などを手掛けるソニー業務用機器担当部門が監修。こういう随所の業務機器感、エモい……。

エモ写真が作れそう

 ようやくOIS(光学手ブレ補正)に加え、RAWも対応。LightroomでRAW現像を前提にエモい写真を撮り放題です。iPad Proと組み合わせて使いたいですね。

Xperia 1のマズそうなところ

焼き付きそう

 OLEDの構造上密度を上げるほど寿命に影響するため、縦ピクセルは4K同等にまで高解像度化したXperia 1は、かなり画面が焼き付きやすいのではないかと考えられます。

センサーサイズが小さい?

 Xperia 1のトリプルレンズカメラはメインカメラがセンサーサイズ 1/2.6であるのに対し、望遠・広角は1/3.4となっています。センサーサイズ小さいですね……。とはいえ画素数を過度に追わず1200万画素に留めることで、メインのピクセルサイズは1.4μmは確保。それでも望遠・広角はピクセルサイズ 1.0μmしか確保できておらず、若干不安がありますね。あとは処理エンジン・画像処理次第なので、実際の作例を待ちたいところ。

AUBEはどこいった?

 なかなか評価するところのないXperia XZ2シリーズですが、Xperia XZ2 Premiumは、カメラ事業部と協力して開発した独自ISP「AUBE」により、静止画ISO51200、動画ISO12800という驚異的な高感度撮影を実現。これがフラッグシップにも搭載されたら挽回あるな、と思っていたものの、Xperia 1ではAUBEについて言及はなし。ちょっと残念ですね。

 LGがVシリーズで先進技術・飛び道具を試しているように、XperiaがPremiumで先進技術を試す構図も同様に面白いとは思うのですが、せっかくの技術を単発で終わらせてしまうのはもったいないと思うんですけどねぇ。

 αで培った技術を投入したという新開発の「BIONZ X for mobile」が画像圧縮前にノイズ低減処理を実施、暗所撮影能力が向上しているとのことなので、これが一体どれぐらいの実力なのか、注目ですね。

Qiワイヤレス充電に非対応

 たとえ充電中でさえ、少しスマホの通知を見たい、ちょっとだけ弄りたいという時があります。そういう時にもいちいちケーブルを抜き差ししているようでは面倒です。それを解決するソリューションが、最近流行りのQi、ワイヤレス充電です。

 きっちりトレンドを拾いつつ、「トレンドのさらに先」「One Sony」というプラスアルファを盛り込んできた期待の機種だけに、Qi非搭載は惜しいところ。

買うか買わないか

 多分買うと思います。Zシリーズ終了以来、久々に「発売日に絶対欲しいXperia」と感じるXperiaですね。この感覚がXperia、だから私はXperia。

 以下の動画で語っています。以下の動画、収録時のミスで音声が前半はSHURE BETA58A-X、後半はLUMIX GH5内蔵マイクです。

関連:究極の映画スマホ誕生!ソニーの技術満載「Xperia1」国内発表レポ

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