弊誌はアフィリエイト広告を利用しています。

絶望的なHTC、かすかな希望は5GとVR。

 HTCは2019年3月15日に、2018第4四半期決算を発表しました。

 HTCの2018Q4(2018年10月~12月)における総売上は41億台湾ドル(148億円)であったとのこと。利益は7年連続減少。研究開発費やマーケティング予算などを引けば、赤字で、税引後純損失は44億台湾ドル。2四半期連続でHTCは損失計上。

 悲惨な状況ではありますが、粗利率は1年前はマイナス30.8%という極めて絶望的な数字であったのに対し、2018Q4では8%まで引き上げているのは数少ないポジティブな点と言えそうです。ブランド営業利益率もやや改善されたもののそれでもまだマイナス68.7%。

 2018年度通期としては、売上高は237億台湾ドル、売上総利益は5億1500万台湾ドル、税引後利益は120億台湾ドル。

 HTCは2018年、スマホ含むGoogleハードウェア開発部隊をGoogleに売却、大規模なリストラを進めました。現在、HTCのスマートフォン世界シェアは既にほぼ0に等しく、お膝元であるはずの台湾スマホ市場においてもシェア一桁%の常連となっており、放棄は時間の問題と考えるのが普通ですが、事実18Q4の目玉として挙げられているのは、最初に5G、続いてVRとなっています。

 次世代通信5Gに対応した5G Hubを、MWC2019にあわせSprint、Telstra、China Mobileの各社と共同発表したとのこと。

 5Gは固定回線の置き換えとしての側面を期待されている面もあり、HTC 5G Hubは家庭のインターネットを担うルーター兼メディアセンターの位置付け。802.11adに対応した画面付きルーターでありながら、Snapdragon 855を搭載、OSにはAndroid 9 Pieを採用します。スマホを作る能力はあるが、スマホを作っても売れないので、代わりに5Gルーターを作って勝負というわけですね。

 他に並んでいるのはVRです。HTC VIVEやVIVE Focusが企業向けに好調、企業向け仮想空間集合ツールVIVE Syncの発表、VIVE X進捗など、VR関連のトピックが並びます。最後に、スマホの話題としてローエンドHTC Desire 12s投入と、Blockchainの話題として、HTC Exodus 1の発送が挙げられています。

 HTCのスマートフォンが没落した今、新たな収益源として、5GとVRに期待しましょう。

情報元HTCPhoneArena
詳しく読む
すまほん!!を購読しませんか?

Twitterでも最新更新を配信・通知しています

フォローする 再度表示しない