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悪しきガラパゴス風習「スマホのカメラ強制シャッター音」はいつ廃止されるのか?

 「カシャッ!」とうるさい、スマートフォン・携帯電話のカメラのシャッター音。マナーモードにしても消えてくれません。

 実はこのようにシャッター音が強制的に鳴る仕様なのは、日本や韓国といったごく一部の国のみとなっています。ガラパゴス仕様だったんですね。

 このような仕様には、法的な根拠はなく「自主規制が今でも続いてしまっている(メーカー関係者)」とのこと。カメラ搭載ガラケーJ-PHONE J-SH04を皮切りに、以降、各携帯大手キャリアがシャッター音を仕様として定め、従う形となったようです。

(2000年発売 J-PHONE J-SH04)

 盗撮を防止する名目で導入されたものの、盗撮対策にどれほどの効果があるのか、根拠に乏しいのが現実。肝心のデジカメは、シャッター音の消去も可能。

 一方で、スマートフォンのカメラシャッター音が消せないことは、弊害も大きいです。

 動物や赤ちゃんの寝顔を撮影することに関しては、ガラケーならいざ知らず、今はまだ何とかなります。スマホなら、自分で無音アプリで消せばいいからです。

 問題は公共の場。たとえば、様々なカンファレンスやセミナーでスライドを撮影する人がよく居ますが、シャッター音の消せない国内スマートフォンの下品な撮影音が講演中に鳴り響くことになるため、周囲に迷惑に。(つまり他人の音で迷惑を被る側に、自分がなるということです)

 また、最近は撮影OKの美術館が増えていますが、芸術鑑賞の妨げとなるためシャッター音はマナー違反。たとえ美術館側が善意でカメラ撮影OKとしても、現実には大半の一般人は強制シャッター音のスマホで写真撮影するため、撮影OKの範囲を狭めざるを得なくなった残念な事例も。

(シャッター音により撮影OKエリアが制限された今年5月のルート・ブリュック展 出典:Facebook

 そして本当に盗撮をしたい犯罪者は、無音カメラアプリをインストールするなどして盗撮行為に及ぶため、一般ユーザーが不便や迷惑を被るばかりというわけです。

 最近でこそ、スクリーンショットのシャッター音はマナーモード時には鳴らない機種や、他国のSIMカードを利用中にはシャッター音の消える機種もあるものの、なかなか根本的な是正には至らないのが現状です。

 そうした現状をひそやかに破壊してきたのが、TAKUMI Japanが国内正規代理店となって国内販売したスマートフォン「Black Shark 2」です。

 本機はXiaomi出資のBlack Shark社が開発するゲーミングスマートフォン。実行6GBメモリ/ストレージ128GBの廉価版モデルは、Snapdragon 855搭載端末の相場の半額程度の値段であることから、衝撃を与えました。

 4800万画素+1200万画素のデュアルカメラを搭載。キャリア販売を伴わない新興だけあって忖度なし、シャッター音も普通に消せます。

(Black Shark 2のカメラ設定画面。ちなみにTAKUMI Japanの増田社長がかつて手掛けていたFREETELでも消去可能だった)

 カメラ設定の中に、「カメラの音」という項目があるので、わざわざ怪しい無音カメラアプリを入れずとも標準カメラアプリで、マナーのある撮影ができるのです。

 分離プランの時代を迎え、SIMフリー機への注目も集まる中、今後このようなシャッター音を消せる・マナーモードに連動してシャッター音が消えるスマホは増えていくのでしょうか?注目していきたいところです。

続報:知ってる?SIMフリー版Xperiaはカメラシャッター音を簡単に消せる。

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