ソフトバンクの機密情報を在日ロシア通商代表部に売却したとして、警視庁公安部は不正競争防止法違反の疑いでソフトバンクの元社員荒木豊容疑者を逮捕したと、NHKが報じました。
それによると引き出された情報は、電話の基地局の保守点検や作業手順など通信設備に関わる機密情報であったとのこと。情報源は捜査関係者。
ソフトバンクは以下のように認識していると発表しています。「機密性の高い情報は含まれていない」「ユーザーの個人情報や通信の秘密に関わる情報は含まれていない」との内容です。
- 当該元社員が、当社の作業文書等を無断で社外に持ち出していたこと
- 持ち出された文書は機密性が低く、機密性の高い情報(お客さまの個人情報、通信の秘密に関わる情報、当社の取引先に関する情報等)は一切含まれていないこと
- 当該元社員は、上記の機密性の高い情報へのアクセス権限を保持していなかったこと
一方で、同捜査関係者は「通信は重要インフラでありスパイ活動でねらわれる情報」としており、ロシアによるスパイ活動として全容解明を進めるとのことです。