中国メーカーシャオミが近日発表する予定の新型スマートフォン「Xiaomi Mi 10」。
そのMi 10にアメリカの半導体メーカー「Micron(マイクロン)」製の最新「LPDDR5」DRAMメモリが搭載されることが判明しました。Xiaomiの雷軍CEOが自身のWeibo上の投稿で明らかにしています。
Micron社は同じタイミングで高性能スマートフォン向けLPDDR5 DRAMの量産を開始することを発表しています。出荷する容量は6GB / 8GB / 12GB。ちなみにMi 10には12GBが搭載される模様。
MicronのLPDDR5 DRAMはデータの最大転送速度が6.4Gbpsで、LPDDR4(最大3.2Gbps)と比較して約2倍の速度になります。消費電力に関しては約20%低くなる見込み。さらにはバッテリー寿命が5%~10%の延長に成功しているとのこと。
これらのパフォーマンスの向上により、ARアプリや高画質のビデオ編集、1億画素の写真編集を同時に実行することが可能になります。
Micronによると、Xiaomiグループのバイスプレジデントである常程氏は以下のように述べています。
「当社は、メモリ分野におけるマイクロンの長年にわたるリーダーシップとイノベーションを高く評価しています。マイクロンLPDDR5 DRAMの市場をリードする最先端の機能は、Xiaomi Mi 10スマートフォンの電力効率を維持しながら、驚異的な性能と安定性を提供します。LPDDR5は、2020年の全てのフラグシップデバイスにおいて標準構成になるだろうと考えています」
LPDDR5 DRAMに関しては、昨年Samsungが自社で量産体制に入っているとも報じられており(こちらは最大転送速度7.5Gbps)、Galaxy S20シリーズに搭載されることが確実視されています。
今後のスマートフォンで実現するAIや5Gに対応するため、性能の底上げは必須であり、2020年に出る最新のフラグシップモデルにLPDDR5 DRAM搭載は不可欠となりそうです。