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追記:「Xiaomi楽天オフィシャルストア」を調査

2020年3月19日23時18分追記:公式であると確認しました。詳細は「「Xiaomi楽天オフィシャルストア」はシャオミ公式店。運営会社の林社長に訊く、疑問と改善」を御覧ください。

 以下は非公式店との疑念・不審点を調査した内容です。時系列順に追記しています。


 株式会社DreamWorksはプレスリリースにて、世界第4位のスマートフォンブランドであるXiaomiが、ECモール最大手の楽天市場に「Xiaomi楽天オフィシャルストア」をオープン、この運営業務をDreamWorksが行うと発表しました。

 国内正規品が買えるなら当然そっちがいい、ということで早速、Miスマート体組成計2などの製品を購入しました。ところが荷物の扱いは非常に杜撰(ずさん)、化粧箱に痕が。

 ついでに日本語表記は見当たらず、技適もなし。

 Mi Note 10やMi Band 4は電磁表記可能なのでまだいいとしても、そうではない製品も国際版をそのまま送っているのでしょうか。個人輸入せずにわざわざXiaomi公式の国内正規販路での購入を求める人は相応のローカライズやサポート、日本語説明書、認証取得などを望んで購入するはず。これには不信感が募ります。

 楽天店のプライバシーポリシー、保証は一見、公式に見えます。ところが楽天店をよくよく詳細にチェックしてみたところ、「それぞれXiaomi Japanのページから文章をほぼコピペ、しかもXiaomiへの連絡先を差し替えている」ことが判明。

 DreamWorksは同社公式サイトによれば越境EC、国際エクスプレス、国際ロジスティクス、システム開発を主要業務にしているとあります。主要取引先として楽天やオッポジャパン、各物流会社などを挙げていますが、ここにXiaomiの名前はありません。

(株式会社DreamWorks 公式サイト 企業概要より)

 本当にこれはXiaomi公式なのか?国内正規販路で技適のない製品をそうであると明示せずに販売していることは認識しているのか、回収や交換などの措置も考慮すべきではないか?関係各所に取材しました。

 株式会社DreamWorksに問い合わせたところ「Xiaomi Japanに認められているわけではない」「販売元のHONG KONG SPEED-TRADE NETWORK TECHNOLOGY CO.,LIMITEDがXiaomi Globalから認められており、DreamWorksはそこから認められている」「技適なしの対応などについては検討」との回答。

 Xiaomi Japanが既に存在するにも関わらず、そこから認められない公式ストアなんてありえるのか?こうした主張について事実かどうか、Xiaomi日本広報担当者に取材しており、現在本国広報部に確認中。また、本件について関連して楽天広報部にも確認を進めており、回答があれば追記します。

 また、別途Xiaomi日本サービスセンターにユーザーとして問い合わせたところ、株式会社DreamWorksに運営業務を委託した事実はなく、楽天で公式代理店が開設されたこともなく、弊社本部はこの店を認めておらず、この店にて販売されている製品のサポートは対応しないと回答。日本における唯一の代理店が運営するアマゾンXiaomi正規代理店の利用を推奨しました。

 単にXiaomiから商品を卸してもらっているだけの業者が販売元というだけで公式を勝手に詐称しているのではないかと見受けられます。少なくとも「Xiaomi楽天オフィシャルストア」では、公式の国内正規店に消費者が期待する水準のローカライズ、サポート、認証、保証などは受けられなさそうで、しかも実際に使ってみたところ発送商品の扱いも杜撰。注意が必要です。

 全ての確認はまだ終わっていませんが、公益性が高いので取り急ぎ記事を公開しました。確認できた事項は改めて記事内に追記します。

2020年3月17日16時18分追記:楽天広報問い合わせからの回答を追記

 楽天広報によると、Xiaomi本国と楽天で出店形態について交渉しており、審査もしており、Xiaomi公式店で間違いない、Xiaomi本国が楽天市場に出店するにあたって代理店という形でDreamWorks社が契約しているとのこと。楽天市場が日本語のみ対応であるため、海外法人が代理店を挟む形式はよくあるとのこと。

 販売製品のうち、技術適合認証のない不適格な商品の販売は、「今確認する限りは見当たらない」とのこと。

 現に技適のない製品が弊媒体ライター含め実際に届いている件について指摘すると、「過去にあったかもしれない」として、調査して事実確認でき次第連絡するとのこと。

 楽天市場としては技適認証のない製品の販売は問題がないということか、との質問に対しては、「基本的には多分そういうことではないと思う、その辺り規約も含めて確認する」とのこと。

 また、筆者はDreamWorks社が別名の店舗を楽天市場上で多数展開していることを確認しており、そのうちのひとつに中国メーカーBlackviewの名前を冠したDreamWorks社運営の店舗の存在を掴んでいます。多数の技適のないBlackview社製スマートフォンの販売を確認できますが、現在は売り切れ商品と技適のあるBlackview A60 Proといった一部機種を除いて、各商品個別ページが表示できなくなっています。これについても「担当部署に報告、確認する」とのこと。

(株式会社DreamWorks運営 楽天市場 Blackview)

2020年3月17日16時46分追記:記事タイトルを「自称「Xiaomi楽天オフィシャルストア」は非公式。サポート対象外のリスクあり」から「追記:「Xiaomi楽天オフィシャルストア」を調査」に変更。Blackview広報部に確認中であり、こちらも回答があれば追記。

2020年3月17日17時03分追記:本日未明「Xiaomi楽天オフィシャルストア」が更新、トップページのデザインが変更され、技適のない製品がトップページから消滅。午前中の時点では、トップページは通信機器も並んでおり、リンク先の商品個別ページがリンク切れとなっていたことを確認しています。

2020年3月17日20時19分追記:Blackview広報部は取材に対し、株式会社DreamWorksとの契約の存在を認め、楽天市場上の該当店は公式であるとしました。

2020年3月19日17時31分追記:「Xiaomi楽天オフィシャルストア」カスタマーセンターが、購入者向けにメールを送信。通常は技適認証製品のみ扱っているが一部商品の入荷に誤りがあり、日本国内の利用規格を満たさない技適未取得製品を誤って販売したことを認め、日本国内での利用目的で購入したユーザーに対して返品・返金対応を行うと告知しました。

2020年3月19日18時02分追記:楽天広報より。あくまで個別事例ではなく一般の話として前置きしつつ、楽天市場の規約について。技適のない製品の販売が直ちに規約違反とはならないが、販売製品を日本国内で利用すると違法となる可能性についてページ上などで顧客にきちんと明示していない場合には規約違反になるとしました。

(編集協力: ひかるん / そっぷる)

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