Appleが企業を買収した情報が入りました。Bloombergによれば、AppleがVR企業であるNextVRを買収したそうです。NextVRは、スポーツ観戦やライブ等のコンテンツを配信しています。
AppleはNextVRの買収金額を明らかにしていませんが、9to5Macは約1億ドル(約107億円)と予想しています。また、買収に関わる従業員へ勤務地の異動について通知を開始しているとも報じていました。
今回の買収の経緯について、CNBCがAppleに確認したところ、「買収の目的や今後の計画については話していません」と答えたそうです。この文言は、Appleが企業買収を行った際の定型文としても知られています。
最近のAppleのAR分野における動きを見ていくと、iPad Pro 2020年モデルで「LiDARスキャナ」が搭載されました。光が反射する時間を計測して、物体までの距離や大きさを計測する装置で、ARが主な用途です。新しいAR端末の発売が噂されていることからも、AppleがARに力を入れていることがわかります。
しかし、VR分野ではこの買収以外に目立った動きはありません。新しいAR端末で技術を応用する可能性もあるでしょう。とはいえ、NextVRは360度没入できる形の映像体験を提供してきた企業です。AppleのAR端末が眼鏡のような形と噂されていることを考えると、今回の買収がAR端末と関連があるとは言い切れないでしょう。
可能性があるとすれば、映像分野の強化はないでしょうか。AppleはApple TV+で無料キャンペーンやオリジナル作品の配信をするなど、映像配信に力を入れています。この分野でNextVRの技術を応用していくのかもしれません。
現在NextVRのサイトには、「新たな方向へと向かう」というタイトルとともに文章が掲載されています。
AppleはVR分野にも力を入れていくのか、今後の展開が楽しみです。