中国政府系シンクタンク、中国信息通信研究院が5月12日に発表した報告によれば、今年4月、中国携帯電話市場全体の出荷台数は4172.8万台、前年同期比14.2%となり、10カ月度連続していたマイナス成長に終止符を打ちました。
また、5Gスマホの出荷台数は1638.2万、出荷台数中39.3%を占め、「5Gシフト」も進んでいるようです。中国「智通財経網」が伝えました。
データによると、第1四半期の携帯電話出荷台数が大幅に下落したことにより、今年1-4月度の中国市場出荷台数は9068.1万台にとどまり、前年同期比20.1%の減少。同期間、5Gスマホ累計出荷台数は3044.1万台、発売されたモデルは65機種となり、それぞれシェア率33.6%と47.4%を占めました。
4月度、中国国内市場における国産ブランド携帯電話の出荷台数は3798.2万台、前年同期比11.9%増加となり、中国国内携帯電話出荷台数の91.0%を占めました。AppleとSamsung、あわせても10%いかないんですね。
なお、4月度の中国国内スマートフォン出荷台数は4078.2万台と前年同期比17.2%増、携帯電話出荷台数の97.7%を占めました。「携帯電話=スマホ」と理解して差し支えないレベルですね。
「武漢封鎖」で大騒ぎになった2020年2月に、中国国内スマホ出荷台数は前年同期比マイナス56%と「壊滅状態」になりましたが、武漢封鎖も解除され、「平常モード」に復帰しつつある4月には前年同期比14.2%増と「V字回復」を達成。
出荷台数中の5G端末率も4割に迫り、モバイル通信の5G化は、順調に進んでいると評価して差し支えないでしょう。この分だと今年下半期の新モデルも、時期に多少のズレはあるかもしれませんが、ほぼ予定通り投入できそうですね。