Galaxy Note 20 Ultraに続き、ドイツの技術科学協会であるVDEの認証データベースにて未発表であるGalaxy Z Fold 2のディスプレイが、品質テストに合格したことを示す証明書ID発行を確認しました。
認証にはFold 2いう記載があり、Galaxy S20も認証時はGalaxy S11で出願されていたため、途中でZ Fold 2に名称変更したことが伺えます。
認証IDは『40052077』認証内容はディスプレイパネルがDCI-P3を100%サポートしていること、定格コントラストが200万:1であるということ、ディスプレイの全画素の中で1%のみ点灯しているという条件でのピーク輝度900cd/m²ということです。
添付ファイルからはGalaxy Z Fold2 (5G) / SM-F-916と5G版のみ、ディスプレイサイズ7.6インチと既に出ている情報も載っています。
スクリーンショットからはSamsungの独自セキュリティーシステムであるKnox 3.6、ユーザーインターフェイスのOne UI 2.5を初期より搭載していることが確認できます。これはGalaxy Note 20 Ultraも同様です。
以下は過去のVDE認証との比較です。
機種 | コントラスト | 色域 | ピーク輝度 |
---|---|---|---|
Galaxy Fold | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 800cd/m² |
Galaxy Z Flip(4G/5G) | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 1100cd/m² |
Galaxy Z Fold 2(5G) | 2,000,000:1 | DCI-P3 100% | 900cd/m² |
意外にもピーク輝度が高くなっていません。これは少し意外でした。
ところでピーク輝度、というのは普段使用ではまずお目にかかることが出来ない明るさだと考えるべきです。
有機ELは液晶パネルと違い、画面の画素が独立して発光することが可能です。そのため、ある画素は点灯せず、ある画素は点灯するという芸当が可能なのですが、このときに全画素中何%の画素が点灯しているのか?というのをAPL ◯%と言い表します。
例えば、下の画像はGalaxy S20シリーズと同じ3200×1440の画像です。真ん中に214×214の白い四角を配置し、横に向けて全画面で表示した際、全画素中1%だけ点灯するはずです。
この画像により99%の画素が消灯し、そのぶん1%の画素に高い電圧をかけることができ、通常よりも高い輝度で点灯させることが可能になります。
ただ、Samsungのパネルの場合は通常はAPLに関係なく一定の輝度を保つという高難度の制御をしているため、あまり変わらないようになっています。
こういった理由から、スペック表で1000cd/m²以上!の輝度をアピールする端末が最近増えてますが、まず普段使いではみれないと思っておいたほうが良いと思います。
ただ、AQUOSのPro IGZOは液晶なため、日差しが強いと実際に1000cd/m²出ます。
既に出たGalaxy Z Flipよりもピーク輝度が低いというのはやはり意外でした。ただピーク輝度が900cd/m²ということは日光下での使用でも600cd/m²前後は明るくなるでしょうし、そこまで視認性が落ちる心配は無いでしょう。
ともあれ、Samsungの折りたたみ端末の凄いところは完成度もさることながら、画質もしっかりと詰めて来ているところです。他社の折りたたみ端末が製品化に四苦八苦する中で、独立機関により品質認証を受けスペックの開示をしてくる自信はスゴいとしか言いようがありません。
Galaxyをオンラインで購入する [AD] | ||||
docomo | au | 楽天 | ETOREN |