CES2020でチラ見えした京セラ5G試作機
毎年1月に米ラスベガスで開催される、世界最大規模の家電見本市であるCESですが、意外にも京セラは今年のCES2020が初出展でした。
様々な先端技術が展示されていたようですが、やはり一番気になったのは5G端末のプロトタイプが展示されていたことです。
ただ少し残念なのがショーケースの中に入っていたらしく、いくつかのハンズオン記事や公式動画をみても、ディスプレイ面の写真しかありません。
京セラの5Gスマホ/タブレット、立体想像図を作成
意匠公報をベースにする
そこで先週発行された意匠公報をもとに、その3Dモデルとレンダリング画像を作成してみます。
出願日 | 2019年12月25日 |
登録日 | 2020年07月06日 |
発行日 | 2020年07月27日 |
登録番号 | 意匠登録第1664359号(スマホ)/1664358号(タブレット) |
意匠に係る物品 | 携帯情報端末機 |
意匠権者 | 京セラ株式会社 |
そのまま中身詰めたら製品として出せそうなほど実用的なデザインですが、あくまでもプロトタイプなため、実際に出たとしても変わっている可能性があります。以前にも京セラ端末の3Dモデルを意匠公報をもとに作成しましたが、今回もほぼ同じ流れです。
作成過程
すでに寸法が日経クロステックの取材により判明しているため、まずその寸法通り直方体を作ります。
画像を貼り付け、線を全てなぞりディテールを詰めていきます。スマートフォンの方はスピーカーの穴が多いため少し大変です。
モデルが完成しました。スマートフォンの方はアスペクト比18:9で5.5インチディスプレイを備えています。タブレットはアスペクト比3:2で10インチであることがわかりました。
ただ、一つ気になるのがタブレットの厚さ、現地のパネルにも9mmと書かれていたのですが少し疑問です。直方体に意匠の画像を貼り付けてもどうも9mmに収まりませんし、実物の写真を見ても明らかに9mm以上、15mmぐらいはありそうなのですが……。
スマートフォンはトリプルレンズ、タブレットはデュアルレンズでどちらも一つは超広角を備えていると思われます。
3Dモデルが作成できたので最後にレンダリングをします。背景はそれっぽく京セラのコーポレートカラーにしました。
完成!
以下はレンダリングが完了した画像です。そういえば側面にペンが装着できるようなので、恐らくマグネットでも入ってるのでしょうね。画面を下にしても直接ディスプレイガラスが接触しないよう、フチが結構盛り上がった配膳トレーのような形になっています。
こうしてレンダリングでみるとこの端末、凄くシンプルで業務用とはいえ普段使いしたいぐらいです。背面がラウンドした厚さ14mmの筐体は、重いながらもホールドしやすそうですし。
繰り返しですが展示されていたのはプロトタイプ、それも模型なためこの形の端末が発表される可能性はどちらかというと低いと思われます。
最後にスマホとタブレットを一緒にレンダリングしました。
すまほん!!のスクリーンショットも貼り付けてしまいましょう。
5G端末はすでに中国がバンバン出してますし、国内メーカーでもシャープ、ソニー、富士通からも発売済みです。この端末は業務用ですが、もし個人向けにも出すならどんな端末が出るのか楽しみです。京セラには過度な装飾のないシンプルな端末を出してほしいなと思います。