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Galaxyなら一度は使いたい、超長持ちバッテリーな完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds+」レビュー

 今年の3月上旬に発売されたGalaxyの完全ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds+」を購入したので、レビューします。

 このGalaxy Buds+は、ノイズキャンセリング機能を搭載した後継上位機種となる「Galaxy Buds Live」が既に発表されており、そちらを購入することも考えたのですが、筆者の耳はカナル型のイヤホンでないと受け付けないので、Galaxy Buds Liveは合わないかと思い、Galaxy Buds+を購入することとしました。

Galaxy Buds+ 開封!

 今回購入したのはホワイト。箱はいつものGalaxyのウェアラブル端末のデザインですね。

 内容物は、本体に加え、充電用のUSB-Type-Cケーブル、イヤーチップとウィングチップが同梱されていました。

素晴らしいバッテリー持ち

 Galaxy Buds+は、イヤホン単体で連続11時間の音楽再生に対応しています。AirPodsの5時間、WF-1000XM3の6時間などと比較しても、かなり優位なポイントだと思います。

 実際、午後1時半に使い始めて連続再生し続けた結果、午前1時過ぎに充電が切れました。

 使い方によって差はあると思いますが、この場合は11時間半連続再生できたことになりますね。筆者はアンビエントサウンドモード(後述)をオンにしたりオフにしたりしながらの使用でしたが、公称値以上に持ったことに好感です。

 また、公式サイト上の説明によると、3分間の充電で1時間の使用が可能とあります。筆者もイヤホンの充電を0%にしてから、3分間充電、その後動作時間を測ってみました。すると、右耳サイドが27分27秒、左耳サイドが34分1秒で充電が切れてしまいました。公称値よりも圧倒的に短かったため、このテストを行ったときのケースの充電が40%程度だったことが原因だったのではないかと考え、ケースの充電を100%にして同じテストを行ってみました。

 しかし、ケースの充電を満タンにして同様のテストを行っても30分程度が限界で、公称値には程遠い数値となってしまいました。よって、この急速充電機能は公称値程の期待を持たないほうがいいかもしれません。

タッチ操作

 本体は背面のタッチ操作に対応しており、シングルタップ、ダブルタップ、トリプルタップ、長押しで別の機能が割り当てられています。

 シングルタップでは音楽の再生 / 一時停止が、ダブルタップでは次の曲を再生、電話の応答 / 終了が、トリプルタップでは前の曲を再生できます。長押しの機能は、音声コマンド、アンビエントサウンドモードのオン / オフ、音量調整、Spotifyの起動から自分で選ぶことができます。左右で別の機能を割り振ることも可能です。

背面にはタッチパッド

 タッチ操作の感度が非常に良すぎるため、肘をつくときや髪を触るとき、イヤホンの位置を調整するときに頻繁に触れてしまい、音楽の再生が止まったり、後述するアンビエントモードが反応してしまうといった誤作動があります。

 Galaxy Wearableのアプリやホーム画面のウィジェットからタッチ操作のロック自体はできるのですが、実際に使いたい時(突然話しかけられた時など)に音楽を止めたり、アンビエントモードを有効にしたりといった機能が使えなくなってしまうのは良くないなぁと思います。背面をダブルタップなどでタッチ操作のロックのオン/オフができればいいなと思いました。

ホーム画面にタッチを無効化するウィジェットを追加できる

 ラボ機能の中に、イヤホンの端をダブルタップで音量調整できる機能があります。最初、筆者はタッチパッドの端をダブルタップするものだと思っており、苦戦していたのですが、加速度センサーで検出しているのだと気付き、イヤホンの側面部分をダブルタップすると正常に動作しました。イヤホンで音量を調整できるのは便利なので、この機能はラボ機能ではなく、ベース機能として実装すべきだと思います。

アンビエントサウンド(外音取り込み)

 アンビエントサウンド(外音取り込み)モードがあります。強度は小から特大まで4段階。実際に電車内や室内で使ってみました。イヤホンを通して聞く音は実際に聞くよりも乾いた音に聞こえます。あまり支障はありませんが、ビニールのさわさわ音はちょっと不快です。

 この機能の強度が小や中の時は、すごくはっきりと話す人の声は聞こえるものの、ぼそぼそ話す人の声は全然聞こえません。大や特大にすれば、ほとんどの人の声は聞こえるようになるものの、それ以外の騒音もかなり入ってきます。例えば、扇風機の羽音やエアコンの空気音などが、「サー」という昔のテレビの砂嵐のような音で聞こえます。屋外の風の強いときでは、かなり風切り音も聞こえます。

 しかし、レジで店員さんと会話するときや、乗り物のアナウンスを聞く時に一時的にオンにする分にはかなり便利です。このアンビエントサウンドモードを、良く言えば「ちょっとした会話の時になどに便利な機能」、悪く言えばANC(アクティブノイズクリエイティング)みたいというところでしょうか。ないよりはあったほうがいい、素晴らしく便利な機能(嫌いならオフにできますし)なので、ノイズがかなり大きくなってしまうのは改善されるといいなと思います。

付け心地

 付属のウィングチップのおかげで、フィット感は素晴らしいです。走ったり、ジャンプしたりしても耳から取れる素振りを一切見せません。筆者の耳には元から装着されている標準サイズのウィングチップ、イヤーチップがちょうどでしたが、微妙な場合は付属の別サイズのものに交換するのもありだと思います。

上部のとがっている部分がウィングチップ。これが耳の形状にフィットする。

小さなポイント

 Galaxy Buds+は、両耳からイヤホンを外すと自動で音楽が一時停止し、再度イヤホンを付けると自動で再生されます。何気ない部分ですが、便利です。

 ラボ内の機能に、ゲームモードというものがあります。これは、ゲームをしているときに遅延を最低限まで減らしてくれるという神機能です。筆者は音ゲーをしないので正直この恩恵はわかりませんが、かなり嬉しい機能なのではないでしょうか。

 また、マルチペアリング機能に対応。この機能は、複数の端末で同時に再生できるという機能ではないものの、イヤホンを切り替えるときに前に接続していた端末で接続解除をする必要がなく、別の端末で使うことができます。スマホやタブレットなど、複数台を同時に使うことの多い筆者にとっては1手間省けるので、非常にうれしい仕様です。

 複数台同時に使用したい時には、Galaxy端末の標準機能「Music Share」を使うことで可能となり、ソフトウェア面で充実しているなあ、と思います。

 イヤホンの蓋を開けると、Galaxy端末上にポップアップが現れ、バッテリー残量を教えてくれます。この「シームレス感」がたまらないです。ちなみに、Buds+ BTS EdirtionではここのアニメーションがBTS仕様に魔改造されているとか……。ファンにとってはたまらないですね。

これは便利!ワイヤレスパワーシェア対応!

 Galaxy Buds+のケースは、Qi充電に対応しています。Galaxy S10以降の端末には「ワイヤレスパワーシェア」機能が搭載されているので、家で充電せずとも、ケースをスマートフォンにかざしておくだけで充電でき、非常に便利です。

Galaxy S10+(4000mAh)では、スマホ10%分の充電でケース40%分程度充電できた

 イヤホンとケースを合わせた合計の連続再生時間は22時間と、他のワイヤレスイヤホンと比較して多いとは言えませんが、ケースのQi充電対応及びGalaxy端末に搭載されているワイヤレスパワーシェア機能によって、時間無制限に近い感覚で運用できます。

 充電が切れた場合でも、ケースに入れて3分間充電することで1時間の使用が可能(公称値)なので、ほとんどクールタイムなく連続で使用することができます。

音質も好みにできる!

 Galaxy Buds+アプリの中に、音質をカスタマイズできるイコライザーが搭載されています。アプリ内には標準含め6段階あり、同じ音楽でもそれぞれでかなり違う印象を受けます。個人的には「ダイナミック」に設定したときの音質が好きだったので、「ダイナミック」に設定しています。

 この簡易的な6段階のイコライザーではもの足りないという方は、先日紹介した「Sound Assistant」のアプリからより詳細な設定をすることが可能です。

音質

 肝心の音質は、Samsung傘下の大手音響機器メーカーAKGのチューニングが働いていることもあり、なかなかよさげといった印象。しかし、低音が少し潰れてしまっているようにも聞こえます。前述したイコライザーの中の低音ブースターを有効にしても、高音の響きが弱くなってしまうだけのような感覚がありました。

 Galaxy Buds+は、ダイナミック・2wayスピーカーを採用しており、低音と高音がそれぞれWooferとTweeterにより発せられるため、1つのスピーカーのみだった初代Galaxy Budsよりはかなり進化していると思いますが、もう一押し欲しかったところではあります。この辺りは新型「Galaxy Buds Live」に期待と言ったところでしょうか。

 しかし、電車内などの移動中に簡単に聞く分には不自由ない十分な音質で、普段使いには十分使うことができると思います。

接続が悪い…かも?

 少し微妙だと感じたポイントが、Bluetoothの接続が悪いこと。最初使っているときに、「ザザザッ」というようなノイズが入ったり、音が途切れ途切れになったりすることがありました。

 この現象は以前紹介した「Galaxy Tab S6 Lite」につなげているときにのみ起こり、Galaxy S10+と接続しているときには起こりませんでした。このことから、Tab S6 Liteの問題を疑いましたが、特にBluetooth周りのスペックの違いは見当たらず、ハードウェア上の違いではないのでは、と思いました。

 そこで、いろいろと試しているうちにこの問題が発生しやすいなと思ったのが、タブレットのカバーの開閉時。筆者は、純正カバーではなく、Amazonで安く購入できたTRkinのカバーを使っていたため、このカバーについている磁石周りに干渉されている可能性を考えましたが、うまい実験の方法が思いつかなかったため、カバーによる影響の確認は出来ていません。

注意:aptXには非対応

 Galaxy Buds+は、一般的に「低遅延で高音質」とされているaptX規格に対応していません。そのため、Galaxy以外の端末で使おうと思うと、少し不満が生じるかもしれません。

 Galaxy端末には、Samsungの独自Bluetoothコーデック「Scarable Codec」がインストールされており、Galaxy Buds+もこれに対応しています。この「Scarable Codec」は、低遅延、高音質であると好意的な評価をされています。Galaxy端末との接続ならば、この「Scarable Codec」を用いて通信できるのが、他社製のワイヤレスイヤホンと違ったGalaxyならではの強みと言えそうです。

総評:Galaxyユーザーは使うべし!

 Galaxy Buds+は、総合的に見ると素晴らしいワイヤレスイヤホンだと思います。特に、Galaxy端末を使っていると接続もシームレスで、遅延も少なく、それなりに高音質なので、一度使ってみる価値は十分にあると思います。

 一方で、aptXに非対応だったりと、Galaxy以外のAndroid端末にとっては微妙な部分もあり、Galaxy以外のAndroid端末で使うにはあまりお勧めできません。iPhoneなら、そもそもiPhone自体がaptX非対応なので、選択肢にはなるかもしれません。

 また、世界的スターBTSとのコラボ商品「Galaxy Buds+ BTS Edition」もタワーレコードやGalaxy Harajukuで発売されており、BTSファンにとってはたまらない逸品となっています。iPhoneユーザーでもGalaxy Buds+は十分に使えるので、iPhone使っているから……と悩んでいた人も買う価値はあると思います。

 Galaxy Buds+は、Galaxyシリーズとの相性抜群です!後継モデルの「Galaxy Buds Live」を含め、Galaxy端末を使っている人には、ぜひ使ってみてほしい1台だと思いました。

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