韓国メディアThe Elecは、中国Huaweiが次期旗艦「P50」を、2021年前半に発売すると報じました。情報源は関係者筋。
既にSamsung DisplayやLG DisplayがOLED供給準備をしているとのこと。韓国ディスプレイ業界からの噂、というわけです。
P50には、先月発表されたMate40向けの「Kirin 9000」が搭載されるとのこと。Kirin 9000は5nmプロセス製造のチップで、AI処理NPUや5G通信モデムも内蔵します。制裁強化前にTSMCから調達した最後の在庫を用いるのでしょう。
Huaweiは米国の制裁を受けており、新規チップ調達が絶たれています。政権交代後も大幅な政策変更がなされる見通しは聞かれず、このためHonor事業も売却。例外として、Qualcommの4Gのローエンドチップの出荷が許可されているものとみられますが、ハイエンド向けSoCは確認されていません。Huaweiのスマートフォン事業の存続自体が疑問視されています。
こうした状況下で次期旗艦を出すとの噂が出てきたことは驚くべきことです。Huaweiは例年、仏パリで3月頃にPシリーズを発表しています。
また、P50については部品発注がある一方で、次期Mate(Mate50)の受注はまだ不透明とのこと。