Google の開発者チームは、Android で単位を選択した際に Google アプリを通じて利用者にとって適切な単位へ変換する機能を実装したと公表しました。この機能の存在はすでに一部のユーザーによって認知されていましたが、開発者チームが実装したと認めたのは12月17日です。
この挙動は Android 8(Oreo) から実装されている機能である Smart Text Selection の一種です。Smart Text Selection は、選択可能な文字列をダブルタップすると Android が機械学習を用いて意味のある塊(電話番号や住所、熟語など)を自動で認識し、選択状態にします。
また、電話番号を用いる電話アプリや住所を検索するマップアプリのように、選択した情報を適切に処理するアプリがある場合は、ワンタップでそのアプリを起動することもできます。
今回の実装により、その適切な組み合わせとして「単位と Google アプリ」が追加され、ワンタップで変換結果を確認できます。Android Police によると、グーグル検索で変換できるほとんどの単位で動作が確認できたようです。
公式によると Android 9 以上の端末で利用可能とのことですが、筆者の手元にある HUWAWEI nova lite 2(OS は Android 9)では確認できませんでした(12月31日現在)。日本在住の Twitter のフォロワーさんから挙動が確認できたという報告をいただいたので、一部の端末ではすでにアップデートが配信されているようです。また、変換はされるけど地元の通貨に変換されないというバグも報告されており、機能の広がりと同時に安定性や対応力の向上が望まれます。
タップした瞬間に意味のある塊を検知し、その塊に意味づけるには機械学習というとても高度な技術が使われています。技術が発達することによって、SF 映画で見るようなムダのない動きのみでやりたいことが完結する世界にどんどん近づいてきているように感じます。とてもワクワクしますね。