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Appleが「英国撤退」を示唆。特許侵害裁判で牽制

 英国でAppleに対して起こされた特許侵害訴訟で、Appleに「商業的に容認できない額」の損害賠償が請求された場合、英国市場からの撤退も視野に入れると、Appleの弁護士であるMarieDemetriou氏が述べ、英国裁判所を牽制しました。

 イギリスでAppleに対して起こされた裁判は、イギリスのIT企業Optis Cellular Technologyが原告で、AppleがiPhoneで使用している3G・4G接続に関する技術2つが、同社の特許を侵害したとするもの。

 Appleは、Optis Cellular Technologyに対する特許使用料の支払いを拒否していましたが、6月の高等裁判所の判決で、特許侵害を認める判決が下されたため、賠償金を支払う必要があります。

 賠償金額の決定はこれからで、2022年7月に行われる裁判で確定する予定です。米ビジネス・マーケティング情報サイトThis is Moneyの予測では、賠償金は最大50億ポンド(7600億円)にも上る可能性があるとしています。

 これに関して、Appleの代理人弁護士であるMarieDemetriou氏は、裁判所の示す条件の中には、商業的に受け入れられないものもあるかもしれないとした上で、「Appleは、条件を検討し、受け入れることが正しいのか、もしくは英国市場から撤退するのが正しいのかを判断できるはずだ」と述べています。

 ただし、Appleにとって英国は重要な市場の一つであるため、Appleが英国市場から撤退する可能性は少ないとみられているものの、Appleが英国から撤退すれば、既存の英国Appleユーザーへのサポートもできなくなるため、判決に注目が集まっています。

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