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このそら豆、音が鳴るッ!「Galaxy Buds Live」長期使用レビュー

 注:食べられません。

 2020年8月5日に発表され、日本向けには2020年9月4日より発売が開始された、Galaxy Buds Liveを長期間利用したのでレビューしていきます。

 筆者は、初代Galaxy Budsを所持していますが、オープンタイプイヤホンをしっかりと利用するのは初めてだったので、とてもドキドキしました。

いざ、開封!

 日本国内で販売されている本体カラーは、ミスティックブロンズ・ミスティックホワイト・ミスティックブラックの3色ですが、筆者は高級感のあるミスティックブロンズを選択しました。

 Galaxy Buds Liveの外箱は、非常にシンプルなデザインです。箱の中央にBuds Liveの画像が、そして横には「Galaxy Buds Live」の文字が刻まれていました。

 外箱を開けて、いよいよGalaxy Buds Live本体とご対面です。本体ケースは、マット質のサラサラとした仕上げになっています。光沢感のあるケースが特徴的だった前作のGalaxy Buds+とは対照的で、指紋がつきにくくとても良い手触りです。ちなみに、Galaxy Buds Liveのミスティックホワイト・ミスティックブラック色の本体ケースは、光沢があるケースになっているみたいですね。(購入当初の写真を紛失してしまい、急遽現在の画像に置き換えました。だいぶ使い込んでいるので、擦り傷がひどいですね。)

鏡面仕上げのケースは傷がつきにくいが、それ故に扱いが雑になってしまった。

 そして、ケースを開けると……「Galaxy Buds Live」イヤホン本体の登場です。

 やっぱり「そら豆」ですね。本体は美しいブロンズ色で、本体がキラキラ輝いていて、存在感がすごいです。

手に持った時のサイズ感は非常に小さい

 内容物はこの他に、クイックスタートガイドと充電用のUSB-Cケーブル、ウイングチップが同梱されています。

早速ペアリング!

 筆者は届いて一通り写真を撮った後、待ちきれずに早速スマートフォンとペアリングをしました。Galaxy Buds Liveは、純正のGalaxy Wearableアプリから管理することができ、Galaxy端末はもちろん他のAndroidスマートフォンや、iPhone・iPadからも接続することができます。今回は筆者が所持するSamsung SC-02Lを利用してペアリングを行いました。

 ペアリングは至って簡単です。Androidの場合は、Galaxy Wearableアプリを起動すると様々な製品名が表示されますので、「Galaxy Buds Live」を選択します。すると、自動的に周囲の機器の検索が開始されます。その後、画面の指示に従い操作していくと、ペアリングが完了します。

ペアリング中にはプラグインなどが自動でダウンロードされる

装着感

 ペアリングが終わったので、Buds Liveを装着してみましたが、装着する時にめちゃくちゃ戸惑いました。どの向きで装着するのが正しいのかがよく分からず困惑しましたが、公式の装着方法レクチャー動画がアップロードされていたので、それを参考に装着しました。

https://www.youtube.com/watch?v=NIkl75Fp5u8

 筆者が実際に装着してみると、こんな感じになりました。

紹介動画(左)と筆者(右)

 筆者は耳の形が少し合わないのか、動画で紹介されている様には装着できませんでしたが、この状態でも正常に装着できています。

 実際に装着してみると、そのフィット感に驚きます。耳の奥にイヤホン本体に入り込むので、軽く運動した程度でイヤホンが落下することはありませんでした。ただ、人によって耳に合う、合わないが分かれると思います。だんだんと慣れていきますが、筆者も使用しはじめて1週間は、15分程度の利用でもすぐに耳が痛くなりました。ですので、購入前にGalaxy Harajukuや家電量販店などで試しておくことをお勧めします。

音質

 Galaxy Buds Liveは、前作に引き続き老舗オーディオメーカーのAKGによるチューニングが行われています。初めてその音を耳にすると、「迫力がすごい」という感想が一番に出てきます。まず、厚みのあるずっしりとした低音がズンズン来ます。特に、Galaxy端末と接続したときの相性は完璧で、本体設定で細かくイコライザーの調整をすることができるほか、機種によってはDolby Atmosにも対応しており、より立体感のある音を楽しむことができます。

Galaxyの端末設定から変更できるイコライザー

 また、Galaxy Buds/Buds+からの大幅なデザイン変更で、イヤホンが耳に潜り込む仕様になりました。それによってドライバー部がより鼓膜に近く(?)なったのか、迫力も倍増しています。

接続性

 Galaxy Buds Liveは、Galaxy Buds+に引き続き「SBC」「AAC」とSamsung独自の「Scable Codec」に対応し、Galaxyデバイスと接続すると、自動で「Scable Code」で接続されます。今のところ接続性に問題なく、音の途切れや遅延、ノイズなどを感じたことはほぼありません。

アクティブノイズキャンセリングの実力

 筆者自身が他のイヤホンのノイズキャンセリング機能を利用したことが無いため比較はできませんが、生活音はだいぶカットされる、といった感じです。Galaxyのホームページには、アクティブノイズキャンセリングを利用すると約97%のノイズがカットされる、との説明があります。ただ、そこまでノイズが消えている実感はなく、使用し続けて慣れてくると「あれ、ノイキャン入ってる?」と思うほどに外部ノイズが聞こえることもしばしばです。

 そのため、ノイキャンに期待してこの製品を買うことは正直お勧めできません

バッテリー持ち

 バッテリー持ちに関しては、本当に無問題。十分すぎます。と言うのも、充電ケースのバッテリー容量が大幅にグレードアップしているからです。

 旧Galaxy Buds+は、本体85mAh/ケース280mAh。それに対して、Galaxy Buds Liveは本体60mAh/ケース472mAh。本体のバッテリー容量は少なくなっているものの、ケースは約1.5倍容量が増加しています。

 ちなみに、バッテリー残量を確認できたり、ノイキャンやタッチパッドをクイックに設定できるウィジェットも用意されているので便利です。

筆者の利用するウィジェット

 先代のGalaxy Buds+については、すまほん!!ライターのひかるんさんがレビューされています。記事から、Galaxy Buds+でさえも超ロングライフバッテリーであることがよくわかりますが、大幅なレベルアップによってさらに長時間の使用が可能です。

外音取り込み機能

 色これまでのGalaxy Budsシリーズでは、本体のマイクを使用して外音を取り込む「アンビエントサウンド」モードが存在していました。ですが、Galaxy Buds Liveの設定項目にはその機能は存在していません。その代わりに、「周囲の音で耳閉感や圧迫感を軽減」という機能が追加されました。この機能は、アクティブノイズキャンセリングを使用していない時の耳の閉塞感を軽減するものです。実際にオンにすると、若干外の音が取り込まれている気がします。この機能が外音取り込み機能の代わりなのでしょうか……?

該当の設定は消えている

  先ほども述べた様に、筆者は友人のAirPodsを何度か利用した事がある程度で、オープンタイプイヤホンをしっかりと利用するのは初めてでした。実際に利用してみて「こんなに外の音が聞こえるんだ」という感想を最初に持ちました。筆者がこれまで使用していた初代Galaxy Budsは、インイヤー型ということもあって、装着時に外音はほぼシャットアウトされていましたが、Buds Liveでは装着しながらでも問題なく会話できるほと外音が聞こえます。

気になった点

タッチ操作が最悪

 Galaxy Buds Liveを使用する中で、一番不満なのがタッチ操作です。

 Galaxy Buds Liveは両方の本体にタッチバッドを搭載しており、「タップで再生」「ダブルタップでスキップ」「長押しでノイキャン」などのショートカットをイヤホン単体で操作することができます。が、この感度が良すぎて逆に良くない。まず、イヤホンを装着し直そうとするときに必ずタッチバッドに指が当たり、意図しない操作が行われます。Galaxy Buds(無印)の場合、タッチバッドの場所が明確だったため、誤操作をすることはほとんどありませんでしたが、Galaxy Buds Liveはどこからどこまでがタッチバッドなのかがよくわからず、誤操作が頻発します。

 先述のとおり、タッチパッドでは1回タップすると「再生」、2回タップで「次の曲」、3回タップで「前の曲」といった操作ができます。タップが反応しないことはほぼありませんが、2回タップしたのに3回反応したり(次の曲に進めようとしたら前の曲に戻る)するため、本当にイライラします。

 また、これはGalaxy本体側に問題があるのかもしれませんが、前の曲に戻ろうとしても、何回か「戻る」操作(3回タップ)をしないと前の曲に戻りません。結局、スマホを取り出して操作した方が早いので、使ってません。

イヤホン装着の認識が超最悪

 Galaxy Buds Liveの本体には、イヤホンが耳に装着されているかどうかを認識するセンサーが搭載されており、通常は装着すると「フォン」という音が鳴り装着したことが認識されます。しかし、最近はイヤホンを装着しても認識音が鳴らず、しばらくたってから急に認識されるということがしばしばあります。ノイズキャンセリング機能は両耳装着されていることが認識されないと使用できないため、これには結構迷惑しています。

ケースが少ない

 筆者のGalaxy Buds Liveが、くたびれて傷だらけになってしまった一番の原因が、これです。ケースがあまり市販されていない。国内はAirPods一強状態ですから、仕方ないとは思いますが、100円ショップに行っても家電量販店に行ってもAirPods Pro用ケースばかり。ネットで頼むのも面倒くさく、放置していた結果傷だらけになってしまいました。いくらマット加工で傷がつかないとはいえ、限度がありますから、もう少しケースが流通しているといいですよね。

 ちなみに、世界最大級のGalaxyショーケース「Galaxy Harajuku」では、「My Galaxy」というサービスを利用することで、世界に一つだけ、自分だけのケースを作成することができます。好きにデザインできて、その上300円からと、非常に安いですし、ネットからも注文できますので、気になっている方は試してみてはいかがでしょうか。ケースは、Galaxy Buds、Galaxy Buds Live/Proなどのほか、Galaxy S21シリーズなどのスマートフォン用ケースも豊富に用意されています。

総評

 Galaxy Buds Liveは、独特な形状を持つユニークなイヤホンですが、その形状ゆえに体感できる深みのある音が特徴です。サムスンの最新イヤホンは、Galaxy Buds Proですが、インナーイヤー型、オープンイヤー型それぞれの良さがありますので、一世代前のイヤホンではあっても、まだまだ購入価値はあるかと思います。

 ただし、ノイズキャンセリングだけに焦点を当てていうのであれば、絶対にGalaxy Buds Proをお勧めします。実際、筆者の近くで、Galaxy Buds LiveからGalaxy Buds Proに乗り換えた方がいましたが、「格段に違う」とおっしゃっていました。どちらも、まだまだ販売されていますので、購入を検討している方は、ぜひ一度実際に使ってみることを強く強くお勧めします。

 
 
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