現在発売されているXiaomi Mi 11 Lite 5G(日本版)を購入し、数日間メイン機として運用してみたのでレビューしていきます。
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外観
色はミントグリーンを選択しました。初音ミクのような色のため、ミクグリーンと呼ぶ人もいるみたいです。ボティはすりガラスで、非常にマットな質感。本体自体が非常に薄くて軽いのもあって滑りやすいです。ケースなしだと落としてしまうかも。
話は少し逸れますが、Mi 11「Lite」という名前の通り、Xiaomi Mi 11の廉価版になります。筆者は以前Mi 11を所有していました。外観こそ似ているものの、フラットディスプレイになっていたり、背面が平らになっていたりと細かな違いを感じます。
Mi 11 Lite 5Gの方がより軽量でスリムなのですが、実際持ってみるとMi 11の方が個人的には持ちやすかったですね。外に行くにつれて薄くなっていくのでフィット感は良し。重量も大したことありません。Mi 11 Lite 5Gは若干角ばっているので、どちらが持ちやすいかと言われればMi 11でした。
底面はスピーカー、Type-Cコネクタ、マイク、SIMスロットを搭載。SIMスロットに関してはSIMスロット1+SIMまたはMicro SDカードの排他スロットとなっています。
サイドには指紋認証兼電源ボタン、音量ボタンを搭載。
Mi 11 Lite 5Gは6.55インチ有機ELディスプレイを搭載。片手操作はしやすくないですが、持ち方を変えることでギリギリ可能。廉価スマホにありがちな「下部ベゼルが妙に太い」ということもほぼなく、流石だなと感じます。ディスプレイの境目の処理も滑らかで綺麗。
有機ELディスプレイだけあって発色はかなり良いです。最近の低価格帯スマホだと有機ELディスプレイを搭載している機種がかなり増えてきているのでもはや驚きません。
本体サイズは高さ160.5mm、幅75.7mm、厚さ6.8mm、重さ159gと、軽量かつ薄型のボディ。長時間持っても全く疲れることはありません。今まで重量級スマホばかり使ってきた筆者にとっては逆に違和感しかないほどかろやか。コンパクトハイエンドスマホを求める人の気持ちが少しわかった気がします。
こんな薄型ボディにも関わらず4250mAhバッテリーを積んでいるのですから、驚愕。
付属のクリアケースを装着すると180g程度になりますが、それでも軽すぎますね。筆者のメイン機、Galaxy Z Fold 2はケース込みで300g近いですから、それと比べれば可愛いものです。
ベンチマーク・使用感・ゲーム性能
Mi 11 Lite 5Gの使用感やベンチマークスコアについて触れていきます。
Mi 11 Lite 5Gは「Snapdragon 780G」を搭載しています。ベンチマークの数値的にはSnapdragon 855あたりと近く、もはや低価格帯スマホの数値ではありません。ただ、ベンチマークのスコアを過信するのは厳禁。当然ながら細かい操作感等で最新ハイエンドには及びません。
Antutuベンチマーク V9
51万9571点という結果に。4万円台のスマホとしては凄まじい数値。
GeekBench 5.4.1
GeekBenchmarkの結果は、シングルコアが781、マルチコアが2401。
メイン機として数日間使ってみましたが、基本的にはストレスフリーです。リフレッシュレート90Hzに対応しているのもあって、ヌルヌルで動作してくれます。Twitterを高速でスクロールさせると若干カクついたりしますが、この価格帯でここまでの動作で不満を抱く人はほぼいないのではないでしょうか。アプリの切り替え速度も非常に速く、さすがSnapdragon780Gを搭載しているだけあるなと感じます。
原神プレイヤーは買うな
ゲーム性能ですが、負荷がそこまで高くないゲームであれば軽快に動作します。「ブロスタ」や「クラロワ」をよくプレイする筆者ですが、Mi 11 lite 5Gでもサクサク動いてくれるので不満はありません。
ただ、ゲームによってはそうはいかないみたいで、「パズドラ」に関してはドロップ移動や攻撃時にカクカクします。そこまで負荷の高いゲームではないんですけどね。30分ほどプレイしてると背面の上部あたりから熱を持ち始め、そこそこの熱さに。
Mi11 lite 5Gてすと pic.twitter.com/4DyqTk9XUA
— jiyoung@ブロガー兼ライター (@yukime_jiyoung) July 11, 2021
「原神」は無理ですね。最低設定、60fpsでプレイしてみましたが、歩くだけならまだ許容できます。戦闘時や視点移動などの際は一桁fpsにまで落ち込みますから、快適とは言い難いです。というか、設定を落としてプレイする時点で向いていません。
また、発熱がものすごい。手で持っていられないくらい熱くなるので、長時間プレイし続けたら熱で端末がおかしくなるんじゃないかって思います。Mi 11 Lite 5Gは全く向かないので、原神をプレイしたい方は買ってはいけません。Redmi Note10 ProやOPPO Reno5 Aの方がまだ動くので、Mi 11 Lite 5Gのソフトウェアはまだチューニング余地があると言えます。
カメラ
Mi 11 Lite 5Gのカメラは以下の3眼構成。
- 標準:6400万画素 F1.79
- 超広角:800万画素 F2.2
- マクロ:500万画素 F2.4
実際に撮ってきた作例を紹介していきます。
色味に関しては、AI補正をONにしていると非常にビビットでかなり映えます。
ポートレートも綺麗にボケていて仕上がりは良いですが、OIS(電子手ぶれ補正)に対応していないので、気を抜くとボケます。
望遠カメラを積んでいませんが、5倍までならかなりクッキリしていて十分常用可能です。
夜景モードで撮ればそこそこ明るめには撮れます。ディテールは荒めですが、PCモニターなどでみない限りあまり分かりません。やはり手ブレしやすいのでしっかり保持しないとダメです。
超広角は画素数こそ高くないものの、粗さは感じられません。
バッテリー持ち
ベンチマークアプリ「PC MARK for Android」の方で、バッテリーが100%から20%になるまでの時間を計測したところ、約11時間という結果になりました。
筆者の用途だと1日半も持たないかな……という感じ。特に優秀ではありません。ゲーム時には結構発熱しますから、まあモリモリ減っていきますね。実際に数日メイン機として使っていましたが、1日の終わりには残量18%程度でした。軽い用途であればリフレッシュレート90Hzで常用しても十分持ってくれるとは思います。
Snapdragon 780GというミドルハイなSoCと軽量・薄型ボディを実現しつつ、4250mAhのバッテリーを積んできているというのは素晴らしいの一言です。それらの要素を両立させたスマホってなかなか存在しないですから、他の同価格帯の製品と比べて大きな魅力だと言えるでしょう。
また、33Wの急速充電に対応しているので0%から100%まで1時間程度で充電できます。
生体認証
Mi 11 Lite 5Gの側面には電源ボタン兼指紋認証センサーが搭載されています。解除速度は一瞬で、なんの不満もありません。最近の低価格帯スマホは軒並み認証速度は爆速ですから、特に驚きはないですね。もちろん、顔認証にも対応しています。
FeliCa対応
Mi 11 Lite 5GはFeliCa(おサイフケータイ)を搭載しており、コンビニや駅の改札口などでスムーズな非接触型決済が可能になっています。
ただ、ちょっと不便な点が。Felicaを使った決済の場合と、Visaタッチなどの非接触決済の場合では、MIUI内の設定を変更する必要があるのです。
「接続と共有」という項目で「セキュアエレメントの位置」を変更できるのですが、Felicaを使う場合(Suicaなど)は、埋め込みセキュアエレメント(デフォルトの設定)を選択しないといけません。違う項目を選択した状態だとエラー。タッチ決済時(Visaタッチなど)にはHCEウォレットを選択する必要があります。
また、NFC ONでスリープ解除しておかないといけません。Mi 11 Lite 5Gで支払いをする時は注意しておいた方がいいですね。
AODが常時表示不可能
AOD(Always On Display)という、画面が OFF の状態でもカレンダーや時計といった情報を画面に表示できる機能があります。MIUIの不具合だと思うのですが、なぜか常時表示できません。
「タップ後10秒表示」の項目しかなく、常に表示しておくのは無理。これはMi11やMi11 Ultraを触ったときには無かった現象なので、国内版Mi 11 Lite 5G独自の仕様か、不具合なのかなと思います。
個人的にはAOD機能は重宝しているので不満です。常に時間やバッテリー残量、通知が来ていないかをチェックできるので、わざわざ電源をつけなくていいのは楽。かなり残念なので、今後のMIUIのアップデートで改善されることを願います。
総評
Mi 11 Lite 5Gは、ほとんどが高水準で良くまとまっている優秀な端末だと感じます。軽さと薄さを両立した素晴らしい一台なので、ハイエンド機を持っている人でもサブ機として一台持っておくのもアリでしょう。あまりゲームをしない人であれば、メイン機として活躍してくれるはずです。
個人的には、AODとFeliCa/タッチ決済の切り替えなどがマイナスポイントだと感じました。ここら辺は今後のMIUIのアプデで改善されるかもしれないので期待してます。
あとは防水性能がIP53だったり、ワイヤレス充電に非対応だったり、ゲーム時の発熱が気になるくらいですね。
Amazonでは定価4万3800円で販売されていますが、OCNモバイルONEなどのセールを狙えば2万円台で購入可能です。瞬時に売り切れになるレベルなので、最新情報は常にチェックしておきましょう。
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