スイスのKen Pillonel氏がLightningポートをUSB-Cポートに改造したiPhone Xをオークションに出していましたが、そのiPhoneがついに超高値で落札されたようです。
Ken Pillonel氏はLightningケーブルに含まれるC94コネクタをリバースエンジニアリング、数か月かけてUSB-Cで充電できるかつiPhone内の限られたスペースに配置できるように小型化を施したとのこと。
氏が改造したiPhone Xはブラックの64GBモデルで、落札価格は86万ドル、日本円にして980万円と非常に状態の良いファミコンソフト並みの価格へ収まりました。
また、同氏は基盤等の作成に必要なものをすべてGithubにアップロード。そのライセンスもWTFPL、Wikipediaの和訳では「どうとでも勝手にしやがれクソッタレ・公衆利用許諾(契約)書」という著作権を放棄したレベルのものになっており、個人的な利用はおろか商用利用も、意味はないのでしょうが下手すりゃAppleだって勝手に使えます。
そのためebayだけでもすでに「World Second USB-C iPhone」と名前が付けられたiPhone 8や、「World First iPhone 12 USB-C COMPATIBLE‼」といったものが出品されています。
後者は執筆時現在3650ユーロ、日本円で47万7000円。もちろん保証は効かないのでこのブームも一過性ではあるのでしょうが、それだけユーザーが熱望しているということでもあるのかもしれません。
AppleはサードパーティーのLightningケーブルに認証を設けその料金でも稼いでおり、そうやすやすと金の生る木を離すつもりもないのでしょうが、欧州委員会などはスマホ等のデバイスを販売するメーカーに統一の端子を搭載することを求めています。ユーザーが手軽にiPhoneをUSB-Cへ改造!という時代はいつまでも来ることはないでしょうが、Appleには観念してUSB-Cポートをデバイスに備えてもらいたいところです。