まさにコレを待っていた!
One-Netbook社の国内正規代理店テックワンより、最新ゲーミングPC ONEXPLAYER miniを一定期間貸与してもらったためレビューします。
本機の魅力はPCゲームを携帯ゲーム機で持ち運べる、しかも小型軽量化を実現したということ。OSにWindows 11を搭載しています。
先代ONEXPLAYERは8.4型と大きく家で遊ぶには良いですが、外に持ち出すきにはなれないサイズ感。重量も820g超えと重いです。
これに対し、ONEXPLAYER miniは7型で重量589g。スイッチに迫るサイズ感を獲得。これぞ携帯型ゲーミングUMPCだ!
7型とはいえ操作系で横長になっている分、普段使っているUMPC用の鞄やコートには入りませんでしたが、8.4型の初代よりも選択肢は広がっているでしょう。
ONEXPLAYERMINI サイズ感グリップ感かなりいいが、GPD Pocket3やMAG1なら入る鞄に入ってくれない。コートのポケットにも無理。ひらくPCバッグnanoならいけるで! pic.twitter.com/FxYi7D214f
— すまほん!!📶5G📱 (@sm_hn) January 9, 2022
Intel 第11世代 TigerLake-Uの最上位にあたるCore i7-1195G7 5.0GHzを搭載、グラフィックはGeForce MX350に匹敵するIntel Iris Xeコア、実行メモリは16GB LPDDR4x。パネルは1920×1200 IPS液晶。
ベンチマークテスト結果は以下の通り。一部製品版と異なる試作機であることに留意した上で参考にしてもらえれば幸いです。
- Cinebench R23 CPU Single:1449pt
- Cinebench R23 CPU Multi:4160pt
- VRMark Orange Room:2140
- ドラゴンクエストベンチマーク 標準画質 HD:12882
- ドラゴンクエストベンチマーク 高画質 FHD:9890
- 3D Mark Time Spy:1666標準
- PCmark10:4787(Essential: 9242, Productivity: 6484, Digital Content Creation: 4969)
これだけパワフルな性能を持ちながら、小型で重量実測値は583.1gと軽量。素晴らしい。
さすがにApex Legensなどリッチな3Dタイトルを高画質で遊ぶことは難しいですが、それでも画質設定や解像度を落とせば60fps近いフレームレートの維持も可能となってきます。
Back 4 Bloodを遊んでみたところ。こちらは解像度を落とさずとも画質設定を落とすことでより快適にプレイ可能でした。
ONEXPLAYER mini pic.twitter.com/3dLR8oQaI7
— すまほん!!TV (@smhntv) January 11, 2022
操作系はONEXPLAYER譲りの快適さで、どれも上質、しっかりグリップ感もあって最高でした。特にALPS製の日本製ジョイスティックは快感。
プレイ中、ファンが回転し背面から吸気、上から空気を吐き出します。熱中しているとファンがうるさい印象はそれほどありません。
スピーカー音質は普通。ONEXPLAYERよりは若干良いかもしれません。
— すまほん!!TV (@smhntv) January 11, 2022
少し誤算だったのがヴァイブレーションです。ゲームパッドの振動に対応タイトルだと適宜振動してくれます。これ自体は良いのですが、あまり心地よくはない振動音が耳障りな印象がほんの少しだけありました。
ただこの辺りはかなり杞憂だと思います。というのも、ONEXPLAYERは自宅で運用する人が多いであろうに対して、本機は小型軽量化を実現した真の携帯機であるということ。外でプレイするのであれば有線/無線のイヤホン/ヘッドフォンを活用します。スピーカー音や振動の音は気にならないでしょう。
USB4.0 Type-C端子も搭載。eGPUへの拡張性も期待できます。
付属充電器を使用して充電したところ1分1%ペース、1時間半ほどで満充電。なお100W急速充電により対応充電器を使用した場合は20分で50%まで充電が可能としています。
プレイ時間は1時間~1時間半ぐらい。ここはゲームタイトルや設定によって大きく左右される点だと思います。
オレンジのキーはホーム画面に戻る、1.5秒押しでゲームアプリに戻るといった動作が可能。
オレンジのキーと夜間モードキーを押すとスクリーンショット撮影が可能。Windowsのスクショ撮影周りは改善は進んでいるもののキーボードがないと不便ですからね。スマホライクに撮れる機能は貴重。
この手のスレートPC、キーボードがないのでIDやパスワードの入力にも難儀します。キーボードキーを押すことでソフトウェアキーボードの呼び出しが可能。
先代ONEXPLAYERにはカバーキーボードが存在しました。これについて先日のONEXPLAYER mini記者発表会質疑応答にて、Jack Wang社長はmini向けのBluetoothキーボードも登場すると回答しており、続報に期待したいところです。
OneGxシリーズは画面が小さく面白かったものの、コントローラーを装着し個別に充電する手間もあり、生産性とゲームでどっちつかずという印象でした。
そこでゲームに振り切ったONEXPLAYERは両脇にコントローラーを固定することで充電の手間もなく良かったですが、家のリビングでプレイするのに良くても携帯性は乏しく煮えきらなかったところ。
今回のONEXPLAYER miniは待望の携帯性を獲得したモデルということでまさにこれを待っていた。パッドでやりたい積みゲーのあるPCゲーマーには是非検討してもらいたい一台となっています。
発売日は2022年1月31日。現在予約を受付中。価格は予約特別価格にて13万9590円から。
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